食品偽装 その3。。。

先日、電車の中で初めてみかけた。
その意味を知らなかったため、失礼ながら、その人に質問した。
ヘルプマーク
 :DESIGN NEWS HPより転載
都営地下鉄大江戸線には該当席にステッカーが貼ってあるが、認知度は非常に低い。
対象は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方(平成24年10月26日版・東京都福祉保健局交通局HPより)
JR東日本、他の首都圏内車両でも告知し、認知度が上がることを望みたい。




ところで、、、、
前2回のブログ、食品偽装に関連した内容に対し、友人から質問あり。
「進化したホテルシステム(PMS)で育った若いホテルマン、今回の食品偽装に関する改善策を説明しても響かない。それは、基本的な作業手順を知らないからだと思う。どうしたら良い?」


30年程度前になるが、前職時代、同社最初の都市型総合ホテル用 Inhouse online system を手懸けたことを思い出した。
システム化するため、業務マニュアルにより実施している全作業を机上に出し、整理整頓することから始めた。
その過程で、コンピュータの能力に合わせ、『基幹業務=コアシステム』を組み立て、手作業に残す内容と分別した。
また、ホテル内の業務については、実作業は別として、把握することができた。
運用開始5年後、コンピュータの能力向上、および運用した結果の不足機能、等々を盛り込んだ、次世代のホテルシステムをリリースした。


その時の反省点
システム運用を軸とした操作マニュアルは作成したが、業務処理マニュアルは、各部門に任せた。
システム化、インプット=完成資料となり、途中の業務処理はブラックボックスとなってしまう。
このため、手作業時代には、経過書類・チェックにより発見できたミス&不正、これが見え難くなった。
つまり、新たな業務処理マニュアルが必要であったのに、各部門が処理スキルを得るために作成したため、『業務の意義』および全体を見渡す『内部牽制機能』が不足する状態となってしまった。


システム化は更に進んでいる。
食品を含めた物品調達システムは、WEBを用いた Online purchasing の導入が進んでいる。
結果として、納入業者の顔がみえ難くなり、市場動向といった、食材調達には必須の知識も加工されたデータにより得る場合が多い。
つまり、提示仕様に対し、価格での応札、安定供給もさることながら価格を優先、という状態になってしまうケースが多々。
業者との連絡も『Eメール』、これでは、行間の情報が入ってこない。
道具としては優れているが、その運用・使い方を誤ると、困った状態となる。
新システムの導入時、システムに合わせた『適正なチェック手法』を確立する必要がある所以。


昔の大型ホテルには、聞けばなんでも答えてくれる職人肌の調達専門家が必ずいた。
産地別の特徴・旬・大まかな生産量、納入業者の信用度、これらを完全に把握していた。
WEBの無い時代、業界新聞、業界誌を丹念に読み込み、市場にも出かけ、常に最新情報を得ていた。
調理セクションにとり、非常に頼りになる人だったが、この様な専門家が非常に少なくなった。
加えて、街場の料飲施設との競合が激しく、調理人に対するプレッシャーは更にきついものになってきた。


この辺りから改善しなければ、メニューが求める食材の品質管理・安定調達は望めない。
幸いにも各ホテルの運営状況は改善しており、少しは余裕がでた。
従って、この時期に、基本機能を見直し、苦しかった時期に減員した要員の再配置、更に、教育・訓練を考える必要がある。
有能な専門家は一朝一夕には育たない、意識して育てることが肝要。



今回の食品偽装対策、偽装が発覚した大手ホテルチェーン、自社で対応できず、外部コンサルタントに頼る社があると聞いた。
信じられないことだが、これではテルチェーン本部としての存在価値を問われる
この様なホテルチェーン、ホテル数拡大の前に本部要員の養成が必要




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食品偽装に思うこと。。。

巨人の星川上哲治氏、逝く。。。

当時、周囲の環境を気にしながら、密かに巨人を応援していた。
ただし、ある時期から、資金力にあかしての選手強化、これに馴染むことができず、戦線離脱。
勝ち方に対する美学、これが見えなくなったことが大きな理由
結果として、弱小チームの応援に廻った。
で、家人の影響もあり、最近、ひいき目に見ているチームが広島
チーム内養成により選手を磨いている姿が良い。
汗をかいている姿、更に良い。。。




ところで、、、
海老沢氏による著『美味礼讃』、初出は別冊文藝春秋での連載。
大阪にある辻調理師学校を興した辻静夫氏の足跡を詳述した本。


知人に勧められた本、都合2回読んでみた。

日本におけるフランス料理の黎明期を中心に書いているが、その時代背景を理解することができる
昨今の食品偽装を思いながら、心に残った部分を抜き出してみた。
⇒ 以降が引用箇所。


仏・ピラミッドのマダムが、毎日手書きニューを作成していることをみた辻氏の質問に対して
いったん印刷してしまったら、よい材料が手に入らなかった時でもその料理を出さなければならなくなる
でも、こうして材料を見てからメニューを決めれば、常に最高の料理を出すことができる。


本物の料理を作ろうとすると原価が法外にかかる、ということに対して
⇒ 将来、これ以上はないという料理を作ったとしても、それを食べてくれる客がいなかったら商売として成立しない。
その場合、君達は店の立地条件や客層を考えて、それに合った原価で料理を作らなければならない。
しかし、どういう場合でも、こうあらねばならぬという本物の料理は知っておかなければならない。
それを知らなければ、どのくらい手を抜くかということも分からないからだ。


ホテルオークラの初代総料理長だった、故小野正吉氏の言葉
⇒ コックで大事なのは要領じゃあないよ。誠実さだ。


義父・徳一氏の料理が時代遅れになったことに対して
⇒ 何も知らない生徒だけを相手にしてきた料理人と、日々客の舌によってその料理を試されてきた料理人との違い


長男が英国に留学、その寂しさを感じた夜
⇒ 料理と人間の関係というのは妙なものだった。
どんなに美味しい料理でも、気分と体調が完全でなければ美味しいと感じないのである。
・・・・ それは、料理人がどんなにおいしい料理をつくっても、食べる方にその気がなければ何の価値も生まない。


学校の元教員が独立して神戸に開店した超高価メニュー店の失敗
⇒ 値段と客層が一致しないのかもしれないとは、一度も考えなかった。


小野氏の言葉と同義の内容、加賀藩の料理人のことを研究した『包丁侍・舟木伝内』にも出てくる。

伝内、料理の技術のみではなく、心構えを含めて、子孫に伝授しようとした様だ。
⇒ 料理人の心懸けにいろいろあるが、その一つとして心が賤しくなってはいけない
心が賤しくなれば、取り合わせも味つけも切形もことごとく賤しくなる。
心が賤しいと、・・・、微妙なところで「心の味」」が悪い、、



引用しなかったが、サービスのプロの話も頻繁に出てくる。
レストランにおける調理とサービスのコンビネーション、非常に重要な要素として様々な場面で記述、全くその通り。
調理場との関係においては、調理人の工夫と心意気を正しく顧客に伝えることができるのがプロのサービスマン




食品偽装に対する陳謝会見内容、『美味礼讃』を読み進めると、食品偽装に至った調理人のこころ内、更に予算制度により利益創出を強要する経営、これらのことがみえてくる。
また、改善に必要な内容もみえてくる。


グランドメニューを安定的に提供するための調理人による工夫、これを悪意の食品偽装と同一視することは宜しくない。
顧客に対し、魅力的かつ正しく情報を伝えることができるメニュー、この工夫もみえてくる。


しかしながら、再発防止の精緻な検証システムを構築しても最後は人、関係する人の気持ちにかかってくる
社内の人のネットワークを強化し、自発的な情報の流れを促進する」、必要がある。
この点を忘れてはならない。


偉大な先人の努力・経験を無にしない様な業界にしたい、と強く願っている。


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仕事に精進する

京都には、磨かれた和食が随所にある。
ただし、お代もそれなりに高いことがネック。
自分の財布では、なかなか行くことができない。
そのなかにあって、『食堂おがわ』は、内容・価格共、申し分ない。

一般的には居酒屋という紹介だけど、料理内容は並の居酒屋ではない。
店主の小川さん、馬蹄形のカウンター内で、本当に精進している

ここ数年で、予約が取りにくい店のトップクラスになってしまった。
予約は1か月前から、出張のついでにちょっと、ということができなくなった。
dancyu11月号でも、京都案内のトップページに登場。
予約をとることのハードル、更に高くなった。




ところで、、、、
最近の話題は、もっぱら『食品偽装
メニュー記載の内容と、産地の違い、食材そのものが異なる、と大別できる。
地産地消ブランド産地の出現、等により、積極的に産地表示をしたこと、一方、産地からの安定供給が追い付かず、メニューを書き換えないまま代替食材に手をだした、ことだろう。
食材そのものが異なる、これは論外。


なぜ、この様な問題が起きたのか、運営側からみてみよう。

新メニュー作成の現場では、次の様なことが実施され、関係者の厳しいチェックが行われることが、基本。
現場任せでは、不要な罪作りとなってしまう。
・アイデア出し
 メニュー会議等での検討・検証を行い、アイデアを取捨選択
・レシピ作成
 使用食材・調味料、調理方法、使用什器、原価等を詳細に把握
・試 作
 調理担当部門で検証
・社内関係者との調整
 調理担当の他、食材調達担当、原価管理(FBC)担当、サービス担当、メニュー管理者
 (注)FBC(Food & Beverage Cost Cotrol)=飲食材原価管理  
 食材調達担当
  安定的に要求される食材調達が可能か
  グランドメニューの場合、年間を通しての安定調達を意識、念入りに調査する
  季節メニュー、往々にして要求数量・品質が確保できないことが発生するため、更にチェック
 原価管理(FBC)担当
  レシピを基に、原価計算
  必要に応じて、スチュワードに使用予定の什器を確認
 サービス担当
  什器備品等、サービスに要求される内容を把握
 メニュー管理者
  メニュー構成上のバランスをチェック
  原価を基に売価を設定、メニュー表現を確認 
  広報が必要な場合、広報担当者と協議し、販促パンフ等を作成
・関係者による試食
 意見を基に、要求品質となるまで、試作改良を繰り返す
・メニュー記載・サービス開始
 サービスは、メニューおよび提供食品を理解し、問題があれば、厨房へ確認
 顧客反応を確認、改善が必要な場合は対応  
 顧客への接点(最重要)であることを自覚



今回の陳謝会見の内容を検証すると、ひとつの傾向を見てとることができる。
それは、原価管理(FBC)が機能していない、ということ。
加えて、サービス担当者が、提供する食品を理解していない、ということ。
FBCの日常業務は、納品伝票・売上伝票、のチェック、必要に応じてメニューとの照合
特に、納品伝票を詳細に確認していれば、容易に発見できる内容が多い。
本当に地味な仕事だが、この役割、料飲・宴会売上の大きいホテルでは大変重要な仕事


流通が進んだ現在、ストックではなく、直納として、毎日納品が行われることが多い。
生鮮品は、毎日納品が普通
発注担当者、調理部門からの発注要求を確認することが、第一の関門。
次が検収担当者、それぞれがメニューを頭に入れていれば、メニューと異なる発注・納品に気付くであろうし、翌日になるが、バックアップ機能として、FBC担当者も気付く


前述の業務内容、大型ホテルの事例であり、小型ホテル・料飲施設の少ないホテルでは、各々専門家を配置することができないことは理解できる。
兼務発令もありうるが、省略したポジションをどの様に補完するのか?
内部監査・統制としてのスキル、全体を見渡し最適解を求める経営センス、この組合せが求められる。



当初からFBCを導入していないホテルは論外、経費削減、人件費削減のもとに、一見不要(or屋上屋)と勘違い、FBC機能を無くしたホテルが多い
リストラが進んだ時代にホテルに入社したホテルマン、この様な基本機能が必要だと認識する機会も少ないだろう。
失墜した信用を取り戻すためにも、この機能を見直す必要がある。
このチャンスに業務改善することができないホテル、再度の厳しい事態を招くことになる可能性が高い。
いつするの?、今でしょ!、という言葉を思い出す。
これら一連の改善、仕事に精進する、ということに通じる。



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巡り会い

キューバ産ではないけれど、Davidoff等の有名ブランドもあるドミニカ産の、AVO
しかも太め、コィーバでいう「ロブストス」サイズ、煙量からいっても、普通の人にはきついだろう。
札幌の著名ホテルの総支配人君が外人客からもらったという葉巻、そっくり頂いた。
葉巻はマッチョなアイテム、ホテルの総支配人とはそういうもの、らしい。。。

AVO、ドミニカの著名音楽家アヴォ・ウベジアンが作り出したシガー、少々キザだけど「音楽とシガーは完全なるハーモニーである」の言葉通り、濃厚な味わいと香味


そういえば、友人のさん、外国の人と結婚した従姉妹の夫から、葉巻をもらったという。
その国では、奥様家系の男性に対し、葉巻をプレゼントする習慣がある様だ。


仲間とタバコの回し喫みをするインディアン
「ちょっと一本」、と、仲間に軽くお願いする「もらいタバコ」もある
嫌煙権とかで、とかく嫌がられているタバコ、友愛のシンボル、としての存在価値は大いにある




ところで、、、
25日、北海道・苫小牧で予定されたゴルフコンペに参加した。
天気予報通り、雨・小雨・時々雨、結局、通して雨だった。
 ゴルフ場へのアプローチ


今回のゴルフコンペ、開催開始から30回の記念コンペ
自分がその事業に参加し、1回欠席したけれど、12年来続けている親睦会だった。
開業準備室メンバーでスタート、2組程度のものだったが、現在、多い時は6組以上の規模になる。
僚店である帯広からも、3時間程度のドライブを経ての遠距離参加者もある。


ホテルは労働集約型産業、かつ社員1人1人の技量が顧客に評価される
このため、各々、その仕事が好きで、かつ上昇志向をもつことが要求される。
経営、その気持ちをサポートし、ベクトルを合わせることが求められる


ゴルフは、夜の接待と異なり、ある意味、人の本性が窺えるスポーツ
いつもの姿と全く異なる場面に遭遇することも多々。
昔、沈着冷静との評価のある人(当時の社長)が、アリソンバンカーでボールを出すことができず、クラブを投げ出した姿をみて、お〜〜、と思ったこともある。
ある意味、社内人事評価でも有効な手段ともなる。


札幌のこの会、和気藹々、言いたい放題の面もあり、とても楽しい。
トップが率先、社員の中に入り込んでいる。
上下で心の垣根がない、ことが、何より大事。
だから、外部からでも、気持ちよく参加することができる。

おまけにこの景色。。。



札幌にある、札幌グランドホテルという、開業80周年を迎える歴史あるホテル。
躓き、経営も代わり、落ち込んでいたが、実行力ある総支配人の就任により、息を吹き返しつつある。
つまり、強力なコンペティターが現れた、ことになる。


業界としてみれば、競合相手がいることが健全な状態
お互いに切磋琢磨し、より良い環境・おもてなしサービスを提供することが、業界の発展につながる
グローバルオペレーターという名の下に日本業界をなめている(?)外資系ブランドに、日本のホテルマーケットを席巻される姿は見たくない。
日系ブランドの雄、両者とも、頑張って欲しい。




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セレンディピティ、って?

スマホ、歩道、電車のなか、駅の通路・階段・自動改札機、ところかまわず、画面に集中し視界が極端に狭くなっている
他の通行者に迷惑をかけていることを認識していない人の多いこと。
カップルが食事中、話しもしないで、ひたすら各々のスマホをみている、という不思議な光景を目にすることもある。


たいそう普及したスマホだが、逆に、自分を縛ってしまうスマホに抵抗する向きも出てきている様だ。
NY Timesの記事「セレブのスマホ断ち
同紙・同記事紹介webより転載
この写真、会食時、席に着く時、各人のスマホをテーブル中央におく、という絵、面白い。
こうしないと、ついスマホに、目が、手がいく、ということだろう。
スマホ断ち」という言葉、面白くはまる。


ネット中毒もある。

大きくてもPC画面は18〜24インチ程度、スマホだったら4インチ程度の世界、非常に狭い視野で考え・感じる、ことになる。
しかも、そのデータはスクリーニングのかかった内容、多くはRawデータではない
札幌・羊ヶ丘展望台の「クラーク博士」像をみて欲しい。
高知・桂浜の「坂本龍馬」像でも良い。
いずれも、大きな世界へ顔を向けている。
流行言葉になっている「」も良いけれど、小さい画面ではなく、大きな世界を見て、感じ・考えることが肝要。


LINEで、仲間はずれにならないため、深夜遅くまで必死にフォローする、という変な現象も頻発している、とのこと。


スマホ、所詮は便利な道具、道具に使われる様な愚に陥りたくない



ところで、、、
serendipity
ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、何かを発見する能力、ということらしい。

放送日は忘れたが、Ch.5脳科学者・茂木健一郎氏が『いつやるか? 今でしょう。』で有名な塾講師、林修氏の脳の働き・特質を分析、の番組での発言に出てきた。

気づく、想定外の周辺視野を持つ、意識して周囲をよく観察する、、、、
クオリア(感覚質)を鍵として、脳科学をやっています」、との自己紹介がある茂木氏の言葉。


ウィキペディアをググッてみた内容の一部を転載。
セレンディピティという言葉はとても表現力に満ちた言葉ですよ。この言葉を理解していただくには、へたに語の定義などするよりも、その物語を引用したほうがずっとよいでしょう。かつて私は『セレンディップの3人の王子』という童話を読んだことがあるのですが、そのお話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。なぜ分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです。さあ、これで「セレンディピティ」がどのようなものか理解していただけたでしょう?

と書かれていた。


ところで、serendipitysensibility、意味するものは微妙に異なるだろうが、その使い分けはどうだろう?
sensibility、前職時代から日常的に使っている言葉。
企画開発屋には必須の能力、とも言っていた。
特に、出店候補地調査、DDでは、基礎的な数値把握に加え、五感をしっかり働かせることが求められる。
数値・言葉に表れない微妙な隙間、これを感じ取り、総合評価する。
意識して訓練しないと発達しないし、それでも結果としての個人差は大きい。


サービスの現場でも同様。
顧客の動き・表情により、顧客の求めるものを察知、迅速対応する力がそれだと、話した。
施設の劣化、微妙な変化の継続による積み重ね、となるが、その微妙な変化を感じ、迅速対応することが、施設品質の維持につながる、とも話した。


こう書いてくると、これまで使っていたsensibilityserendipityと置き換えることが適切なのか?
何となく違う気もする。。。。
悩んでも仕方ないから、英語の達人に質問することにしよう。
いや、単なる言葉の意味だけでもないだろうから、お会いしたことはないけれど、茂木氏にメール相談してみるか。。。




今月29日、初孫のお宮参り、日本橋蛎殻町水天宮を予定しているが建て替え工事中、日本橋浜町での仮宮
しっかりお祝いしてあげたい




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と書き、投稿後、ネットをググッてみたところ、茂木氏のブログにヒット。
そのなかに答えがあった。以下は、その転載。             
セレンディピティ、それは、偶然の出会いは誰にでもあるけれども、その時にその出会いに「気づいて」、いろいろ考え、吸収して自分のものに することができるか、つまりは「偶然」を「必然」にすることが できるか、というもの。脳は外界といろいろやりとりしながら変化して行くオープン・システムである。 「セレンディピティ」はopen dynamical systemの脳の本質に関わる能力だ、ということ になる。


やはり、重なる部分もあるが、微妙に、別物だな。。。

データ活用。。。

2020年夏期オリンピックおよびパラリンピックの開催が東京に決まった。


夏季オリンピック、戦後の復興した日本をアピールした1964年開催についで2回目
1964年開催、聖火リレーの公式伴走者として走ったことを今でも鮮明に覚えている。
その時に着用したランニングシャツ、さすがに保存していないが、ネットで発見、懐かしい。
 撮影者不詳




ところで、、、、
8日夜放映の「NHKスペシャ」、『震災ビッグデータ File.2 復興の壁 未来への鍵』
興味深く視聴した。


東日本大震災により、水産物販売、従来の販売ルートが崩壊した。
生産再開、販売再開、いち早く立ち直った企業と水面下に沈んだ状態の企業とに分かれている。
これをビッグデータにより解析。
解析により、ネクターハブの存在、つまり、自社の販売先の次、その次、と連続する取引を仲介するポイントが明らかになった。
ネクターハブに接続する企業と、断絶した企業、この差が業績回復の違いになっている、という。


従来は、「振り屋」という役割があり、その機能が需要と各生産者を調整かつ繋いでいた、という。
ある意味「コネクターハブ」機能と同様の役割を果たしていたのだろう。


自社の販売先のみを注視、その先は分からない、分かろうともしない、ことが大方の行動。
しかしながら、大震災による生産中断により、従来の販売ルートがリセット。
他の生産地へ向かった需要、おいそれと戻ってこない。


全体情報を把握する重要性も説明していた。
個ではなく、全体を鳥瞰し、流れ、ポイントを見つけることが必要。
この全体情報を握る企業は、包装資材屋・製氷屋、ということも納得感がある。
閉じこもっている企業を結びつける、血流を活性化、ポンプ役(=コネクターハブ)が必要。



ビッグデータ解析、被災地における人の動きを例にとって、説明していた。
携帯電話の位置情報が人の動きに重なることは言うまでもない。
ツィートを含むSNSの位置データ、キーワード分析も含まれるであろう。
この分析結果、行政発表の人の動きと、大きく異なるし、精度も高い、と判断される。
この結果をみても、ビッグデータ分析の有効性は説明可能。
ただし、分析結果を眺めているだけではなく、それを基に検討し、有効活用する、ことが必要。



頭に残った、番組出演者の言葉
埋没知を掘り起こす
情報に命を与えるのは人間



ホテル事業でも、この位置情報分析は有効では、と、ふと考えた。
事業企画時、想定するホテルの商圏(集客圏)は?、と悩む
開業後、どの方面からの来訪が多い? 強化するべき営業活動はどの方面に? ともある。
ライバルホテル、自ホテル、これらの宿泊客の動き、位置情報を基に、分析、戦略をねり実行する価値はある
夜間一定時間、位置情報が止まるポイント、それが宿泊客になる。
その前後を探ることにより、ルート・流れが分かるはず。

活用法を掘り下げてみよう。。。。



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時は流れ。。。。

昨夜の阪神巨人戦巨人阪神ではありません)
早めの帰宅だったため、TV観戦した。
勝っていたのに、同点になり、延長
10回に長野のホームラン、しかも、レフトスタンド  結果、3連敗
阪神・巨人とのゲーム差8、M23


 スポーツ報知HPから転載
ちゃんとホームベース踏んだのかな??




ところで、、、、

先日、システム屋さんと話をする機会を得た。
ホテル基幹システムではなく、レベニューマネジメント等の周辺システム、ソリュージョンビジネスを中心に開発している人。


ホテルのデータ処理に関する内容、以前にも書いたことがある。
運営サイドでの入力・照会系等は充足していたが、元々、経理・財務出身だったため、統計等は実績データをいかに精緻に分析することができるか、を意識して作成したシステムだった。
25年前、このシステムを新規ホテルへ導入した。
その際、実績分析は素晴らしいが、将来予測パートが非常に弱い、というコメントを、営業部のM課長より受けた。
当時、ホテル御三家といわれた某ホテルから転職した人の鋭い指摘。
客室販売に限った話だったが、トレンド、オンハンド予約状況、先のイベント等を組み合わせ、セグメント別に販売戦略を立てる際のデータが少ない、という指摘であり、納得感のあるコメントだった。
今でいう、レベニューマネジメント。


当時の感想。
客室管理および販売手法、基本的な考えさえ整理できれば、システム化はそれ程難しくない
後は、それの使い方、いかに販売活動に結びつけるか、であろう。
加えて、ソフト・ハード共に、かなりの制限事項があり、データベースも扱いづらいものだったため、相当な額の開発コストを別に予算化する必要がある。
料飲(レストラン・バー)には馴染まないのでは?
メニュー分析&利益管理/FBCの組み合わせでの使用方法までか? 
宴会はいけそう、スペースコントロールとの合わせ技で面白そう、、、 と感じた。
結局、半年後、システム担当から開発部門へ異動したため、後輩へバトンタッチ、自分の仕事としては終了していた。


データベースも飛躍的に高度かつ使い易くなり、異なるシステム間のデータ統合も、ルールさえ合致していれば、簡単になった様だ。
えー、そんなこともできる様になった? と驚きの連続。
客室、宴会の統合型レベニューマネジメントは進んでいる。
しかしながら、良く聞いていると、基本的な考えは変わらない、とも感じた。
当時考えたことを投げかけると、メモをとっているのをみて、ニコニコとなってしまった。


しかしながら、同人のコメントが気になった。
システム導入しても、要は使い方、それを理解し、有効に使ってくれる人が少ない
導入教育をきちんとしても、その時は理解してくれるが、いつの間にか昔の方法(導入前の方法)で、仕事をしているのをみると、なんだかね、という気持になってしまう、とのこと。
これもよく分かる。
最後は人に帰結する。
ホテル業の宿命か。。。。


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