居酒屋好き

昨夕の雨、すさまじかった。
友人が18時に新事務所を訪ねてくる予定だったけれど、「ホテルから出ることができない。」と連絡あり。
結局、小降りになるのを待って、30分遅れの到着となった。
今日もその様な集中豪雨の可能性あり、との天気予報・・・


いつ頃から居酒屋にはまったのだろう?
若い頃は、洋もの専門だった。
神戸に居た頃によく行った業態は、スペイン、メキシコ、ロシア、ギリシャ、時々フレンチ
外航船の主要港であった神戸は、各国の料理屋が沢山あった。
多分、船のコックが日本に魅せられて、あるいは女性にひきずられて神戸に居付いたのではないか?


で、居酒屋
そもそもの始まりは、たまには江戸趣味の居酒屋へ、ということだったと記憶している。
そのため、谷中、森下、平井、浅草、門前仲町、という様に江戸時代の下町界隈が主だった。
毎日新聞社発行の大人ネタ週刊誌『 AMUSE 』を毎週購入、鬼平犯火帳の下町を歩こう、という記事にも感化された。
どの情報誌にもいえることだけど、自分に合う店は紹介されている店の1/20程度
しかしながら、この雑誌は、1/5程度の確率で気に入る店を発見できた。
その様にして、情報を蓄積していった。
残念なことに、ネタ本であった『 AMUSE 』は既に廃刊
この10年間は、O氏の著作本で基礎ネタを仕入れ、確認作業を継続中
O氏の紹介はヒットレシォが比較的高い。
ただし、本で紹介された、大阪の某店に行って、「O氏が来るの?」と聞いたら、「1回、地元の人と来ただけ・・・ すぐ帰った。」という答えが返ってきた・・・
そういった意味では×
大手出版社かつ長期に続いている「東京いい店、うまい店(隔年版)」、は安定的な本だと思う。
数年前に推薦店が半分程度入れ替わった?と記憶しているが、はずれることの少ない本。
情報本は、自分の感性とあう編集者、執筆者であるか否かを確認してからでないと、読む気がしない。
TVでもそうだが、食べ物本は、すぐマネができるし、かつ店の売り込みも多々あるため、自分がしっかりしていないと、つまらない情報に踊らされることとなる。


居酒屋の評価ポイント(重要項目順)
経営者が店に出ている単独店が前提、チェーン居酒屋は検討対象外
・居酒屋定番メニューが美味しいこと
 創作料理のみで頑張っている店は×、
・お酒の種類は問わないが、基本的な銘柄が揃っていること
・サービスにキレがあり、レスポンスが良いこと
 お運びの美醜は問わないが、できれば愛想がよいこと
・店の造作は問わないが、清潔であること
 こ汚い飾り物等が置いてないこと
・酔っぱらいに対して厳しく注意していること
・常連がハバをきかせた店でないこと
・情報誌に媚びないこと
・店主の趣味を客に押しつけないこと
・ボトルキープをしない店であること


あるねぇ
やはりうるさい客なんだ・・・
自分でもそう思う。
むっとして、さっさと帰った場面は数知れず。
ひとこと置いて(?!)帰った店もいくつかある・・・


ホテルの飲食店は良質の居酒屋に学ぶ面が多々ある。
街なかの良質な飲食店を体験し、そのなかで自分たちに何が不足しているか、考えて欲しい。
・コンセプトが明快
・ターゲットがはっきりしている
・ターゲットが求めるものを、明確にかつ分かり易く、具現化している
・ひとつひとつの仕事をきっちりこなし、それが客にとって押しつけがましくない
・経営感が店に出ている
・サービス員がお店を愛している
不振ホテル飲食店に欠けているもの、良質居酒屋にその答えがある、と確信している。


朝から、居酒屋を考えていたら、今晩、行きたくなってしまった・・・
昨夜、関西から友人が新事務所を訪問してくれ、芝大門の居酒屋へ行ったばかりなのに・・・



http://www.timeandtide.co.jp/