原価・経費管理 その2

なんと、阪神が首位!!
巨人が今日も負け、阪神が首位を維持
お〜〜〜
中日がヒタヒタと追い上げている・・・・
3位までダンゴ状態となっている。
ファンって、どういう動機でチームを選んでいるのだろう?
子供の頃から? 親が好きですり込まれたから? 強いから? 弱いから? 楽しいから?
自分的には、おもろいチームが良いなぁ。


休日、HP制作、一昨日からの1泊出張、等、イベントが続き、シリーズ科目をお休みしたので、本日再開。

今日は、FBC( Food & Beverage Cost Control=飲食材原価管理 )の話

基本は、顧客満足と利益確保を両立させるべく行う、原価分析業務。
まず、計算に必要な手順から説明しよう。

なお、この計算単位は店舗別、および宴会、といった様に、個別に行うこととなる。
このため、店舗(厨房)間の原価移動等も詳細に把握し、伝票処理する。


標準原価
POSからのメニュー別販売数量が基本値。
レシピ(メニュー毎に詳細な仕様が決まっている)原価に基づき、販売済みのメニュー原価を計算する。
つまり、メニュー単位に標準原価が設定されており、この集計により、あるべき原価(=標準原価)の合計が算出される。


実際原価
基本の計算式は次の通り。
先月末在庫+(直接仕入伝票+倉庫からの出庫伝票)−当月末在庫=実際原価
このなかでやっかいなものが、毎日価格が変わる生鮮品。
きちんと納品管理をしないと、ロスが出るし、計算が不正確となる。
これに加えて、月末の在庫計算。
缶詰等の形のあるものは簡単、やっかいものは肉類等の、形が不定形、あるいは様々な品質のあるもの。
大型ホテルでは、たとえば牛肉、ほとんど1頭分を購入する。
これを、ブッチャーと呼ばれる部署で、部位別に切り分け、部位にあわせた使い方をするが、この棚卸しは面倒。(最近では、人件費管理の観点から、ブロックでの購入が増えた。)
また、飲料で開栓後の棚卸も面倒。
メインバーに置いてある高額ボトルは、誤差が棚卸(=原価)に影響する。


これらの計算により算定された標準原価と実際原価の差異を計算・分析し、改善を指導することになる。


また、FBCは毎日計算が原則。
朝から、前日の出庫伝票、直接納入の納品伝票をチェックし、前日のメニュー別売り上げと照合する地道な作業が午前中続く。
この過程で、不審な動きが確認された場合、即確認作業となる。
経験と勘がものをいう業務である。
飲料は毎日棚卸だから、つかみが容易。
ただし、厨房の食材棚卸は、一般的に半月毎だから、実地棚卸なしのつかみ原価となるが、これはやむを得ない。
毎日午前中に、大まかなつかみを算出し、料理長等との協議を行う。
月次決算では、現場の運営とのタイムラグが発生し、効果的な運用はできない。
徹底すると、大変な業務だが、確実に効果が出る。


長くなるので今日の分はおしまいにして、明日は、このFBCに関連した項目を説明することにする。

料飲部門の利益確保には、正しい調達システムの運用があわせ技で必要となるが、これは別の機会に説明することとしよう。
同時に、食堂・宴会場等で使用する、皿小鉢・グラス類・銀器類等の器具管理も利益に多大な影響を与えることになるが、この業務についても、折をみて説明したい。



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