インナーコミュニケーション
昨夜のS君・定年祝賀会、いろいろあったが、懐かしい人に会うことができた。
自分の選んだ道で頑張って生きている、ということが実感できた。
S君、築地に住んでいるから、料理は、お刺身、お豆腐、近くの有名な鳥料理の店から調達した鳥鍋!
美味しかった。
定番である奥様の三味線は、残念ながら、酔っぱらった客には意味がない?、ということで×
酔っぱらいにあきれながらも、美味しいものを出し続けてくれた、奥様に感謝!!
で、酔っぱらいながらも、仕事のことを考えている自分・・・・・
コミュニケーション、この命題、実はあまり得意ではないが、その意味を考えてしまった。
よく、発信出力と受信感度の話をするが、コミュニケーションの基本は「受信感度の高さと発信出力の調整」かな、と思っている。
このことを理解し、実践することがコミュニケーションの基本だろう。
ホテルビジネスにおけるコミュニケーションを簡単にリストアップ
・ホテル ⇔ 顧客
・ホテル ⇔ 流通経路(旅行代理店等)
・ホテル ⇔ ホテルで働く全ての人(インナーコミュニケーション)
その他、ホテルに関連するあらゆる関係者、ステークホルダー等の全てが対象になる。
プロジェクトをこなしていると、ホテル業務の全てに触れることができる。
事業企画から開業までの全てを責任者として担当したK空港のホテルプロジェクト、広報・宣伝・営業企画をまとめて、P社と共同作業(本当は、おんぶにだっこ状態)した。
その時、初めてインナーコミュニケーション(I.Comm.)という言葉を知り、かつ学び、その重要性を強く感じた。
他のコミュニケーションは、誰でもその重要性を認識しているが、I.Comm.は認知度が低い。
しかしながら、労働集約型産業、かつその提供品質が現場で顧客評価されるホテル業においては、極めて重要な要素。
昔に比べれば、インターナルブランディングへの取り組みにも積極的になったと思う。
意義をリストアップ。
・自ホテルのコンセプト、フィロソフィーを、分かり易くすることで、働く人の理解を促進
・自分が所属する部門以外のホテル内各組織、それぞれの役割・機能を正確に理解
・経営が求める内容を、働いている人全てが正確に受信、理解、実践
・同じホテルで働いているといえども、感性・考え方は様々、相互のコミュニケーションを促進
・暗黙値を含めたノウハウの共有
まだまだ、その意義はあるだろう。
これらを促進するため、K空港・ホテルプロジェクトで提案された仕組みは、合理的なものであり、考え抜かれたものだった。
特に、新規ホテルでは極めて重要、その後のプロジェクトで、I.Comm.に前向きな開業準備室とそうでない場合とでの、開業後の立ち上がり・品質に差が出ていた。
業務連絡を出す、マニュアルに書いてある、というような一方的なものでは成立しない、と思う。
文章だけでなくビジュアルをつける、ストーリー・シリーズ仕立てにする、等々の工夫も必要。
今は、そういう時代。 「見える化」で共有が大事。
館内のあちこちにある業務用の掲示板活用、業務用エレベータ内活用、クレドの様なもの、媒体・道具も様々ある。
以前にブログに書いた、ホテルにおけるQC活動、活動自体は動機付け、品質向上といった意味が主であるが、形を変えたI.Comm.のひとつだったのだろう。
その在り方は、日々、進化する。
A君、思い出させてくれてありがとう。
インナーコミュニケーション、この意義を今ひとつ見直してみるべきではないだろうか。