ビジネスのキモ?

今朝、フジTV『大みそか列島縦断LIVEニッポン景気満開テレビ』を観ていたが、感心した。
どの様な経営でも、うまくいっているビジネス、やはり、キモがある
イデアもあるが、基本は社員の『やる気』をどの様に引き出すか? がポイントだと感じた。
3時間弱の番組、大みそか特番、撮り溜め番組としては面白い番組だった。


ホテルビジネス、これもやはり社員のやる気ひとつで、その成果は大きく異なる


ホテルの料飲部門、レシピ(標準調理手順および材料明細)が必要、FBCの基本データのひとつとなる。
ところが、この番組での事例、あるスーパーの弁当・総菜、レシピを廃し、調理社員の人的技術のみ。
経営者の奥さん(専務)が設定した味、これを舌で覚え調理する、とのこと。
責任者の発言、「レシピを設定すると、その通りに作ればよいとなり、味に対する責任が無くなってしまう。同時に、緊張感が無くなる。」とのこと。
一理ある。
作る食数は半端でないが、社員の顔は生き生きしている。


ホテルで用いるレシピ、安定した味とコスト管理を実現するためのツール。
これは必須だと思っていたが、今日の番組を観ていて、あのスーパーの考え方も正、と感じた。
ただし、ホテルでの導入には、ハードルが高い。
根底にある、モチベーションの高さ、経営による働きかけ、といったものを充足することが必須であり、かつ運営システム化することの困難さ、だろう。


東京ディズニーの事例も、ホテル運営改善に参考になる。
ディズニーを支えているスタッフ、顧客からの『ありがとうメール』の大方は、スタッフの心温まる対応へのお礼だという。
自分が楽しんで仕事をしている、ということが、来園者に伝わる、良いサイクルがある
また、サービス提案制度もある。
社員のアイデア提案、経営目線ではなく顧客目線、面白い提案が多数。
経営・運営参加は、モチベーションアップに、確実につながる。


このアイデア出しの別事例
あるスーパーの社長による握手攻勢、良いアイデアを褒め握手する、というスキンシップによるモチベーションアップ
これは、実はお金のかからない、非常に効果的な手法。


ホテルは、近代的管理手法という隘路に入り、人的な部分が非常に少なくなっている。
期待する施設品質は、先行ホテルの研究を基にした施設設計業務で実現できるし、何となく良いホテルができたと感じることも事実。
同時に、ホテル事業家も変わり、事業収支・利回り重視、となっている。
それはそれで正だが、人の役割を忘れてはならない、と強く感じた大みそかだった。



ところで、昨夜、長男の要請により、我が家の味伝授、という厳かな(?)行事を挙行した。
最後は、飲み過ぎて、例によって沈没。
未だ予定はないが、いつでも、おじいちゃんになって良い、と決意する、楽しい夜になった・・・・



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