年始に感じたこと

2日、芝大神宮への初詣の時、事務所裏、ホテル建築現場の初写真をパチリ

3階床のコンクリート打ちを終わり、足場を5階までセットし、現場は越年。
鉄筋家族も型枠家族も正月休み中。
年末はバタバタしていたから、現場の整理整頓が不十分。
今年も楽しませてもらうことにしよう。
ただし、これから2ヶ月もすれば、建築が進むため、現場の全容写真を撮ることはできなくなるだろう



ところで、3日、箱根駅伝をTV観戦しながら、色々考えさせられた。
若い頃から、『合理的に、効率よく、仕事をすることが全て』、と思って、そのように実行していた。
しかしながら、運営再生、リブランド等の仕事が増えた頃から、その考え方は、明らかに変わってきた。
個人の力は所詮一人の力でしかない
自分がそこに居ないと、何が起こるかわからないから、休むことができない。
こういったことには限界がある。


今日の駅伝中継、ホテル運営に照らし合わせてみると、自分で感じたことと重なる。
・チームワーク
・日々の研鑽
・個人の力を出し切る様な個別カリキュラム
・走り(仕事)を楽しむ
・適材適所

各大学の監督、こういったことをどの様に実現するかで、結果が異なるのだろう。
東洋大学、5区の山登り選手をはじめ、区間賞4人、目立つ選手が多い。
早稲田大学、1区および6区の流れを引き、目立つわけではないが、安定した走りでつないでいた。
結果は、早稲田大学の記録更新のおまけ付き、総合優勝。
個人の特性を活かす、メリハリの効いた、選手運用が効果的、ということがわかる。



頭の良い人が考えるホテル運営、文章に書くと美しいし、それらしくみえる
現実のホテル運営、これは個々のスタッフにかかっている
基本的な運営システムは必要だが、基本は、個々のスタッフをいかに伸ばし、楽しく仕事をする環境をつくるか、それにかかっている。
これらをマニュアル化することは困難、運営の現場責任者の個人力によるところ大
運営責任者教育は最優先。
ただし、適不適は早期にわかる
適任でない場合、交代は速やかに行うべき



昨夜のNHK番組、小澤征爾
病気を克服すること、自分のやりたいことおよび方向性が明確、これが病魔を克服するのだろう。
オーケストラも同様。
個々の演奏者の研鑽、マラソン選手の研鑽、個々の研鑽を合力にする、という統合力
ホテル総支配人に求められる力、それは指揮者と同一。


小澤氏といえば、松本市で、毎夏行われる『サイトウ・キネン・フェスティバル 松本』。
松本市には、地元電鉄会社が経営する『ブエナビスタ松本』という都市型ホテルがある。
このホテルにまつわる話を思い出した。


松本市を代表する同ホテル、営業成績がふるわないことから、ある時期、某ブライダル業者と業務提携、施設更新を含め、運営方法をブライダル系へと大幅に変更。
館内BGMは、朝からフュージョン系、一般的なホテルと比べてもボリュームを上げていた。
一方、その音楽フェスティバルに出演する人の多くが同ホテルへ宿泊していた。
しかしながら、朝からフュージョンを聴かされると、音感が狂い、演奏に支障が出る、と苦情。
ホテルがその地域で果たす役割、これを忘れている??
こういったことがホテル事業の難しいところだろう。



正月休み、ホテル運営のキモ、ホテル事業の役割の一面、これらを強く感じた。
今日から仕事、今年も、いろいろ考えることにしよう・・・



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