三連休、まったり

エジプト、踏ん張っていたムバラク大統領が遂に辞任。
今回の討幕運動は、明確なリーダー不在の草の根活動だったという。
選挙はなくとも政権交代は可能、ということだろう。


昨日から三連休だが、雪が降っているし寒い。
休日も事務所でグズグズしているのが常だが、雪が降るとさすがに出かけるのが億劫になる。
従って、昨日は自宅で仕事した。


そして昨夜
NHKの番組(青山祐子×経営者)を観ていて納得。
クロスカンパニー(アパレル)の話。
この会社のこと、以前にも、他の媒体で読んだことがある。
好調な業績の源は社員、とのこと。
販売員を含めて全員が正社員、かつ9割が女性社員
徹底した教育、ロイヤリティ、働きがい、こういった、根元的な要素をおさえた結果が、消費者との最終接触者である販売員の姿に現れる。
更に、マジョリティ女性社員ならではの社員ニーズに対応した柔軟な就業体系が用意されており、女性社員が働き続けることができるという。


同社の主力商品、決して高い服ではないと思うが、同社HPで説明されている各種ブランド、明確なターゲット&販売戦略が窺える。
アパレルは、どの商業施設に出店するか、これが即ち消費者ポジショニング、ということの様だ。


自立するにあたって、先輩経営者にヒアリングした経験。
異口同音に、人件費は調整可能としておくべき・・・・
これに違和感を持った社長が、正反対の決断。
アパレルは商品と販売力が両輪、いずれも実際に具現するのは社員、社業は順調、社員もハッピー、誰からも苦情は出ない。



日本企業の強みは家族的経営にあった。
就職というよりは就社社畜という言葉も一部にはあったが、就職すれば、各々の職場にあったレベルでの生活が保障されていた。
しかしながら、そういったことはバブル崩壊時期に、併せて崩壊した。
バランスシートを軽くする動きに併せて、労働者・社員の流動化も行われた。
労働分配率も著しく低下、、、


ホテルも同様の嵐がふいた。
労働集約型・装置産業であるホテル、バランスシートは重いし、B/Eも高い
都市型総合ホテル、特にB/Eが高い宴会・料飲部門の売上が急激に落ち込み、窮地に陥った。
経営陣がギブアップ、流動化したホテル、動き始めると止まらず、動くたびに運営組織は崩壊する。
信託受益権、SPCといった金融技術を用いていても、本質は重たいバランスシートを引きずっている。
利益が出ないと、手っ取り早く人件費に手をつけることとなり、それはサービス品質低下につながり、結果として売上を落とす、悪循環に陥ってしまう。
人件費削減で利益を出す宿泊特化型ホテル、この業界での顧客満足度NO.1のRホテル、施設はごく普通だが、フロントの笑顔と配慮が出張客を癒すことが評価されているのだろう。



他業種での成功事例、業種は異なれど、基本は同一、ということも多々ある。
成功事例に加えて失敗事例の分析、ここはノウハウの宝庫


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