言葉の持つ意味・・・

原発事故、なかなか終焉しない。
簡単ではないことは推測できるが、なんとかならないものか、と思っている人は自分だけではないだろう。
東電株、仕手株のような動き、財産株の筆頭にあげられる電力株、あの様な株価の動きをするのか・・・
東証の約定システムが高速化したため、上がり下がりの動きが非常に速い。
それだけ、大きな事故ということなのだろう。


最近、本屋で面白い辞書を見つけた。
書名は「日本語 語感の事典」、中村明氏の著作。
3000円、と少々高いが、定価も含めて岩波書店らしい刊行。
日本語の使い方、集英社刊の国語辞典、等々の著作のある同氏の集大成、とある。
辞書仕立てではあるが、読み物としても良い。


例えば、「命令」
一般的な国語辞典では、その意味を記述している。
この辞書は、意味の説明に加えて、『「してくれるように」という丁寧さを伴う行為要求にはなじまない』という様に、加えられている。

もっとわかり易いのは「どうぞ」、だろう。
『人に何かを奨めるときのほか、頼む際にも用いるが、その場合は「どうか」ほど懇願するという姿勢は強くない。』とある。


この本の帯にも、「発想・着想・思い付き」、「感激・感動・感銘」という様に、同じ意味を表わしていても微妙に語感が異なる事例がでていた。
英語よりはるかに多い日本語の類語、用いる時のニュアンスに迷ったらこの辞書で確認することにした

先日、言葉(日本語)を大事にする友人へ勝手にプレゼントしたが、誤解していないだろうか??


ところで、、、、

昨夏の出版で話題になった訳本、『スイッチ! 「変われない」を変える方法』。
興味はあったが、そのままになっていた本を、出張のおり、羽田空港の本屋でみつけたので、往路での読み物として購入した。

1時間半のフライトでは、1/3位までしか読むことができなかった。
読書スピードは速いほうだが、行ったり来たりで、そうなってしまった・・・・


内容は人の習慣を変える、ということ。
それを「像」と「象使い」に例えて、読み易く工夫している。
組織リーダーが理解・実践したら有益、と思う


この本の問うところとは異なるが、購入した日に読みながら、時間が止まった個所を抜粋・引用すると、、、


心理学者が感情に関する単語を調べたところ、ネガティブな単語が62%、ポジティブな単語は38%だった、というくだり。
感情は、ネガティブな方に多く揺れる、ということなのか??


更に、、、、
200以上の文献を調べたところ、人間の行動や認知の幅広い範囲で、「悪は善よりも強い」ということだった。
・悪い出来事の写真と良い出来事の写真をみせられると、悪い出来事の写真を見るのに長い時間をかける
・誰かの悪い評判を知ると、良い評判よりも心に残る。 
 悪い評判により着目し、より考えをめぐらし、より長く記憶し、その人全体を評価する時により重視する。
 これには、「ポジティブとネガティブの非対称性」という名前がついている、という
・・・・・
また、結婚生活のいざこざを描いて名を成した小説家は多いが、幸せな結婚生活を描いてヒットした小説はない、ともある。


そーだよね・・・・

表現は悪いが、「他人の不幸は蜜の味」という言葉もある。
自分を安全圏において、他人の不幸を覗き見る、ということだろうが、ある意味、人間の性を表わしたものだろう。


改めて自分の日常を問い直す本でもあった