体験型観光・施設は有効?

新潟・福島県、記録的な大量降雨により水害発生。
東日本大震災津波もそうだったが、水の力、半端ではない。


原子力・安全保安院のやらせ疑惑、原子力発電推進側の旧通産省に所属するため、中立性には限界がある。
人は弱いものであり、人事権を持つ体制側のプッシュに圧されることは明白。
解体し、本当に独立性を保つことのできる監視役が必要



ブロードウェイの新しい観光
金曜日のNHK、NYCからの報告

本場のミュージカルをより深く楽しめるよう、実際の出演者に直接歌や踊りのレッスンをしてもらえるツアーが、観光客などの人気を集めています。
1700円ほどで90分。
プロのテクニックをみっちり教えてもらえるレッスンツアーを中継でご紹介します。
中継で紹介したレッスンで踊っていたのは、ミュージカル「How To Succeed In Business Without Really Trying 努力しないで成功する方法 」(AL HIRSCHFELD THEATRE アル・ハーシュフェルド劇場)からの一場面。

(NHKの番組HPから抜粋)


アクターが、有料で、あるシーンの振り付けを教えてくれる。
音楽もそれに合わせて、舞台で実際に使用しているものを流す。
アクターとの疑似体験の後、それを実際に舞台で観る
ある意味での、参加型の楽しみ方。



キッザニア
子供が、希望する職業の疑似体験するエンタメで、東京・豊洲と大阪・甲子園にある。
非常に人気の高い企画。
東京に出現した時、大丈夫? と思ってみていたが、盛況とのこと。



ユニバーサルスタジオ(US)
これも、映画のクライマックスシーン、スタジオ仕立てもあるし、オープンセットもある、そのなかに入り込み、楽しむ仕立て。
映画撮影用に用意された、小物類も多々ある。
映画好きが多い、アメリカでは非常に人気が高い。


日本でも大阪・此花地区に、USJが計画され、周辺でのオフィシャルホテル建設計画が複数あった。
前職時代、USJ併設型ホテルの企画、時期をずらして2回、担当した。
最初の企画時、テーマパークを研究する必要がある、とのことで、事業化を計画するS社の担当者およびゼネコン担当者等と、11日間かけ、オーランド、ロスにある主要テーマパークを回った。
ついでに、ラスベガスまで足をのばした・・・・


その時に考えた企画の基本は、次の通り。
・主たる顧客層はファミリー
 ただし、2世代旅行は、思ったほど多くない
・ファミリー需要のため、部屋当たり平均滞在人数は3〜4人
 部屋面積は、しっかり確保する必要あり
・ファミリー旅行の総予算は4人で合計10万円以内、ホテル宿泊に分配する予算は2〜3万円
 ホテル施設、お金をかけるのではなく、企画・アイデアで勝負
・パークの営業時間に合わせ、遅い到着、早い出発
 朝食は必要だが、夕食への期待は少ない。夜食は考慮要
 滞在時間は短いが、お土産等の荷物は多い
 チェックイン、チェックアウト、短時間に集中、相当の混雑が予想される
・長時間歩くテーマパーク、足は確実に疲れている
 大浴場等のリラックス施設は、利便性向上に寄与する


結局、1回目の企画は、S社の意思決定ができず、頓挫した。
その後、数年して、他ホテル会社が企画したホテル計画が棚ボタで来たため、これにのった。
企画の趣旨変更は無かったが、事業主の強い意向が働き、不要なコストをかけた豪華施設となった。



USJ、最初は良かったが、長続きしなかった。
結果として、USJ頼みの周辺ホテル、厳しい営業が続いている。

・そもそも日本人は映画がそれ程好きではない
 好きな映画のクライマックスを疑似体験する、というインセンティブが働かない
 これが一番大きい理由ではないだろうか
・遊園地としてみれば、対象となる顧客層の年齢幅が、ディズニーと比較して狭い
 楽しむことができる年代は、小学高学年〜50歳未満?
・来園者の基礎需要である関西圏の人口が大きくない
 TDRでは、来園者のおよそ60%が首都圏からであり、基礎需要が大きい
 これも、後背地需要という点では大きい
・当初の経営陣は大阪市が中心、その他は各業界からの寄せ集め
 発想・意思決定がテーマパーク運営ではない
・飲食店での賞味期限切れ食材使用、施設施工における水管誤接続等が発生
 論外の不祥事



他地で盛業だから、ここでもいける!、という単純判断は危険
進めるための企画ではなく、冷静なマーケティングが求められる・・・・




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