ホテル屋、って??

寒いねぇ・・・・
10度以上の温度差が平気で発生している。
日本の季節と異なる行き先へ出向く際、持参する服の心配をした海外出張を思い出す。


これまで棲んできたホテル業界での経験で感じた「ホテル屋」って人達の話、、
徐々に世代交代が進んではいるが、かなりの確度で当たると思う。
但し、海外の有名校でホテル事業を学問として学び、かつ鼻から蒸気を発している人達のことについてはまた今度・・・

大方の人は、学校を卒業して最初に入ったホテルでの教育がずっとついて回ると感じる。
そこが希望したところであったか否かに拘わらず、無意識のうちにその人に刷り込まれている。
ただし、5月病とかで短期に辞めた人は別。
これは、ホテル業界以外でも当てはまると思う。
異業種からホテルへの転職組はまたひとつ匂いが異なる。


旧御三家の人達はおっとり
新御三家の人達は、今では旧御三家に近づいている
新々御三家の人達は、今が旬とばかり、張り切っている
ひとつ下(ごめんなさい)のグループは、本当に特徴が無くなってきたなぁ。
T、P、J、R等のホテルチェーン、・・・ なぜか元気がない。
昔はそれぞれの匂いがあったのに。
拡大期のプライドはどこに行ってしまったのだろうか???

違う切り口でみて、外資系は個人が専門性を追求、国内勢は日本企業の特徴を併せ持つ摺り合わせ型、転職時に馴染み難い側面がある。


従って、自分も、できるだけ相手の経歴を知る様にしている。
もっとも、ホテル屋は自分の経歴(転職歴を含め)を、ごく普通に、初対面から説明する場合が多い。
宿泊? FB屋? 宴会屋? 企画屋? 販売・管理業務部門内の各職種は、・・・屋とはあまり言わない。
各々の分野で異なる匂いを持っており、これが非常におもしろい。
自分はFB屋が一番の好み、少々乱暴ではあるが、明確かつ分かり易い、ことだ。

業界は非常に狭く、縦糸が所属するホテル、横糸が専門分野、と言えば良いのだろうか?
昨今頻発しているホテル会社の売買とかがあっても、ホテル屋はどこかにすっぽりはまり、しっかり生き抜いている。


基本的な共通気質は??
まず最初にいえるのは、気が良いことであり、これにつきる。
しかも、邪気無く、表裏無く本当に良い。
次に、奉仕の心を持っている、ということ。
また、少々いやなことがあっても、その後の『ご苦労さん会』ですっと流し、翌日は何も無かった様に振る舞うことのできる、強い心を持っている。


この気質は仕事が作っているのだろうか?
この前「読み・書き・算盤」が嫌いな人がホテル屋へなる、って書いた。
参考になるかどうか分からないけれど、、、、
ホテルPMSを最初に手がけ、専用ハードウエアもない頃、レストランへ『オーダーエントリーシステム』なるものを机上で考え、導入した。
使用する入力機は、工場で部品管理に使うブック鍵盤の応用であり、相当に入力負担がかかったのは事実。
そこでの統計的傾向は次の通りであり、グループ①は少数派だった。
①入力が早くかつ正確な人は、サービスが苦手
②サービスが得意な人は、入力が遅く、システムに対して文句を言っている

今の様に、使い勝手の良い小型無線入力機があれば、異なるかもしれないが、それ故に傾向がつかめたのかもしれない。
いやいや、携帯電話メールで端末操作に手慣れ、抵抗感が無くなったこの時代、統計を取り直した方が良いか・・・・

『オーダーエントリーシステム』は、新宿のKホテル、Oホテルがメーカーと開発(見学し、参考にしました)したのが最初だと思うけれど、担当したホテルがその後だった。
今では、様々なところで、普通に導入されているけれど、基本的な考え方は変わっていない。



仕事における主張、歩みが醸し出す個性、生きている時代との摺り合わせ、これらの調和がごく自然にできたら、どんなに良いことだろう・・・・・


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