金さん家のこと

菅内閣が発足・・・・
TVでアメリカでの報道が紹介されていたが、その切り口は、確か「21年間で15人の首相交代・・・」という、政治的不安定な状況をいうものだった。
首相交代(交替?)が多いとは感じていたが、そーだったのか・・・


昨日、我が社のスタッフと、なぜか北朝鮮のことで盛り上がった。
そういえば、行ったよ、北朝鮮、お仕事で。
行ったのは20年位前。
1990年、金丸・田辺/金日成主席会談があった(そーだ)が、その流れを受けた(と聞いている)動きにのって行った。
名古屋空港からのJALチャーター便(DC-10使用)、4泊5日の旅だった。
様々な業種、でも観光系が主体だったが、JAL系の旅行代理店が企画したチャーター団体ツアー。
後で、「あのツアーは大赤字、思い出したくもない企画だった」と企画責任者が言っていた。
そーだったでしょうねぇ。
だって、いろいろあって楽しかったもの・・・・・
当方のミッションは、あの有名なピラミッド型の「柳京ホテル」を完成させ、開業すること?!
本当に完成したら、世界でも有数のパワースポットになること、間違いなし!
何せ、パワーが収斂するピラミッド型だもの・・・


金主席のお迎え(ただし、巨大な写真)を受けて、平壌国際空港に無事到着。
ランウェイは、コンクリートの継ぎ目を感じ、つぎはぎ舗装の道路でバスに乗っている感じのタキシングだった。
キャプテンはノーズギアのステックを握りしめていたんだろうなぁ・・・
パスポートに入国スタンプ無しで、金さん家を訪問したことを証明するもの無し。
入国審査後、なにか紙が挟まれていた。
到着後、お決まりの歴史プロパガンダ諸施設を強制的に見学。
夜は、草鞋の様なステーキを交えた、朝鮮式晩餐。
詳細は省略。


2日目、工事を中断した現場にはいり、なかを廻って驚いた。
詳細は、様々なブログ・記事等に出ているため省略するが、とにかく唖然・・・
ここの総支配人、館内巡回では自転車かバイクが必要となるな?、と思う位の規模。
現場施設見学の後、打ち合わせは、宿泊したホテルの会議室で行われた。
図面は、巻物の様な、今ではまず見かけない、懐かしい「ジアゾ式青焼」。
しかも長尺図面、そーだよなぁ、あの規模の建物図面、A1サイズではつぶれてしまう。
基準客室面積30㎡、お風呂はなぜかH化成製のユニットバスが図面に入っていた。
え? 現場施工ではなくユニットバス??
その当時の日本のごく標準的なツインルームのサイズ、バスルームも標準、あまりにも標準過ぎて、戸惑ってしまった。
多分、担当者が日本の標準的な都市型ホテルを見学して、まとめたんだなぁ。
そういえば、北朝鮮の一般的な人達にとって、ホテル利用はほとんど無いと思うから、使用体験がなく、見た感じで作成した図面?
客室数3000室の計画だが、それにしても、建物外観が表すコンセプトとはアンバランスな計画。
設備図面はなし。
少なくとも開示された資料だけで判断すると、建築図面だけで終わっていた・・・
しかも、構造図面が出てこず(出てきても分からないけれど・・・)、現場で見た建物構造に対する不安も多々あり。
ヒルトンも、声がかかったが、辞退した、と聞いている。
そりゃ、そーだよねぇ。
当方の雰囲気が相手に伝わったのか、2時間程度の説明会で終了。
その後の打ち合わせは無し・・・・
(これで、仕事から解放された!!)


北朝鮮でのホテルネタをもうひとつ
ツアーで宿泊したホテルは「高麗ホテル」
外国からの人が多く、それなりにしっかりしている。
ネットでもいろいろ書かれているホテルだから、詳細は省略。
ホテル屋の目線でおかしい点。
隣室との壁厚が異常に厚い!
しかも、室内側には床から天井まで届く巨大な鏡が設置。
鏡の前にベッドを配置。
鏡面の反対側(壁内)には人が入れる? それはマジックミラー??

ネット上で、「監視されている?」、という様な書き込みが多いようですが、もしかして当たっている、かも、かも?
お風呂上がりに、素っ裸で、鏡の前で体操してみたけれど、舌打ちも笑い声も聞こえてこなかった・・・
見る価値無し、か???


金さん家での体験を、明日も書きます。



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