金さん家のこと その2

TVによると、菅首相が「奇兵隊内閣」と言ったそうな・・・・
高杉晋作??
そーか、身分に関係なく、志・能力・やる気、とかを選抜基準かつ行動基準としたのか・・・
そりゃ、楽しみだ。
ぜひ、国体を守り、痛みを最小限にする政治をして欲しい。



昨朝、金さん家での思い出・経験を書いた。
で、今回も、少々ラフなタッチで、その続きを・・・・・



3日目、「妙高山」という、観光地へ移動となり、外からバス内部が見えないスモークガラスの日製(富士重工業)高級バスを5台連ねて。
平壌の市街地(外国人が通行する道路沿いに、その裏を隠すためか屏風の様に住宅等の高層建築物がある)を30分程度で抜け、急に、映画「大地の子」に出てきた様な風景(いや、屏風が無くなっただけ)のなかを走った。
道は広く、でも、車はほとんど走っていない。
ところが、その途中で何台もパンクして立ち往生しているトラック類を発見。
その後、止まっている車のタイヤを注意して見ると、何回再生したのだろうと思う位の使用状態。
これじゃパンクするわなぁ・・・
道程は別にして、「妙高山」は本当に良かった。
ホテルもリゾート風で良かった。
ただ、外側の窓(ドア)にストッパーがついて無く、風にあおられたドアが勢いよく閉まり、ガラスが見事に割れた部屋があった。
ドアは木枠、小割のガラスだったが、強化ガラスでなく、ずーっと昔、日本の民家で使用していた普通のソーダガラス。
チェックアウト時、その人はしっかり請求されていたが、いつの間にチェックしたのだろう??
ここは外人だけでなく、裕福そうな国内(?)の人達も沢山来ていた。
機会があれば、是非行ってください。
白頭山」も良いだろうけれど、少し政治色を感じる。
翌日、帰路の途中、有名な「万景峰号」が停泊する「元山」という港に寄った。
日本人で、北朝鮮内でその船を見た人って少ないんじゃないかなぁ??
(ただし、船に実際に乗った人は除く。)
2時間の見学休息の後、本道に戻る時、砂にはまったバスが一台あり、手間取った。
そうなんです、行くところ、道が道でない場所が多々あった・・・・・



ゴルフ場があるって知ってる?
多分、外国からの賓客(国外からお金を送ってくれる在外同胞を含む)用のものだと思う。
平壌での公式行事(仕事のこと)は、わずか2時間で相手に見限られてしまったし、ヒマになったので、ツアー催行者へ、ダメもとでゴルフのおねだりをしてみた。
OK、あるぞ! ゴルフ場があるぞ!
なーんだ、あなたもしたかったんじゃない?!
結局、他の希望者3パーティ程度のメンバーと通訳・見張り(保安員)多数が同乗、平壌から例の高級バスでとばすこと2時間。
名称は忘れたけれど、普通のゴルフ場があった。
レンタルクラブは日本B社製、ボールも同様、グローブは製造元不明。
ゴルフ場での論点(!)は2つ。
①グリーンが刈ってなく、芝5cm程度の長さ・・
 芝目・ラインなんて関係ない、強く強く打つのみ!
 フサフサフサ・・・、という音ともにボールがヨタヨタ走る。
 金さん家へお金を送ってないし、お呼びじゃなかったんだろうなぁ・・・・
②お昼、サイレンがゴルフ場に鳴り渡る
 平壌から同行し、各パーティについている通訳・見張りの2名が言った。
 「皆さん、お昼です。クラブハウスへ帰ってお昼にしましょう。」と。
 「そりゃないよ。ゴルフは9H終わって、順番にメシを食べるんだよ。」とお説教。
 「食事は、皆さん、一緒に食べるものじゃあないですか!」
 奇妙な沈黙、押し問答の末、国際合意にいたり、無事9H後に昼食となった。



夜の話をひとつ
どこか飲むところはないのか? の声が上がった。
外人用のカラオケクラブがホテルから歩いて5〜6分位のところにある、との情報。
早速、10人位で、追い剥ぎの出そうな真っ暗な道(本当に真っ暗だった!)を歩いて、到着。
美人が居たなぁ・・・・
喜び組Jrだったのか?
ダンスをしようと誘い、早速フロアへ。
腰に手を回すと、「ダメ」サインあり。
結局、中学時代のフォークダンスの様な感じで終了。
同じ女性を、仙台のKツーリストの人と取り合ってしまった・・・
ごめんね、もてた僕を許して欲しい。
先に北を訪問した旧S党・T委員長も座った(その当時、フォーカスされていた)ソファで記念撮影!
その店に、滞在中、2回行った・・・



最後に、後で思うとぞーとする怖い話・・・・
ホテルは平壌駅の近くだったので、勝手に出歩いては行けない、というルールを忘れて、見学に行った。
ホテルの窓から見ると、平壌駅構内に、旧日本製(?)の列車、旧ソ連製(!)とおぼしき列車が沢山見えたので、準鉄道マニアとしては押さえ切れなかった。
いる、いる、、、
旧日本製の、恐らく満鉄時代のでっかい機関車(名前は知らない)もいる。
カメラでパシャパシャ撮影。
残念ながら、金さん家の特別列車は発見できず。
その後、駅舎へ入ってびっくり。
旅客専用かと勝手に思っていたら・・・・
1階、駅正面の駅舎内に、竹籠に押し込められた食用鶏の山、箱に入ったひよこの山、隣には野菜の山、、があちこちに。
そういえば、10年位前にミャンマー(同国・観光省のホテル建設計画にのり訪問、翌朝、現地の新聞に写真入りで掲載された!)でみた、駅の風景によく似ていた。
2階に上がってみると、列車待ちの人達の群れ。
朝だったので、多分駅舎内に泊まった人達だろうか、半裸で体を拭いていた。
それらも併せて、暗かったので、ストロボを焚いてパシャパシャ・・・
皆さんから、ジローっとにらまれ、そそくさと退散。
駅舎を出てホテルへ帰る途中、機関銃を持って巡回している2名の保安員(兵隊さん?)に、じーっと睨まれた。
あそこで捕まっていたら、招待所ではなく、特別教育施設へぶち込まれるところだった・・・・
ホテルロビーのアチコチにいる保安員(?)の目を気にしながら自分の部屋へ一目散。
深く反省し、ホテルで小さくなり、呼び出しが来ないことを祈りながら、荷物をまとめ、ひたすら帰国の時間を待った。



金さんには、どこにもある写真で、人民の胸に輝くバッチ(バッチにもランクがあり、それによって主体思想に対する忠誠度がわかる、らしい)で、さんざんお目にかかったが、最後まで直接には会えず・・・・
いずれにしても、出張なのに貴重な経験をした。

イルブロ イロッケ ヘジュショソ カムサハムニダ

コマッスムニダ




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