海外における日系ホテル評価は?

昨日、丸の内地区を歩いていて、ふっと、香川演じる『龍馬伝』の岩崎弥太郎を思い浮かべた。
香川の演技があまりに滑稽かつ面白く、あんな感じの男が、この街を造ったのか? とすり込まれてしまっている
岩崎商会は、岩崎兄弟で仕上げた会社だったと記憶している。
土佐藩が、長州・薩摩両藩の接着剤かつ後押しをした結果にうまく入り込んだ岩崎商会が、当時ののっ原だった丸の内地区を買い占めていった??

東京駅を挟んで、丸の内地区が三菱、八重洲日本橋地区が三井、となっているが、そういうことなのだろう。
元々は、日本橋地区は商業等で栄えていたし、三井は老舗だった。

やはり、時の政治をうまく飲み込むことがビジネスにつながったのだろう


新興国は、先進国の歴史に学び、短期間にキャッチアップしている。
中国が、今、まさにそういう状態。
地方政府と組んだデベロッパー、大規模に開発している。
前職での中国プロジェクト、その組み合わせが多かった。


で、打ち合わせが終わり、丸の内から有楽町へ歩いて行くと、数寄屋橋交差点で人だかり。
事故、それも信じられない様な事故・・・
まずは写真を、、、、

ついで、クレーンが来て引き離したところ

つまり、数寄屋橋交差点から、霞ヶ関に抜けるトンネル、普通車の通る道に、こともあろうに、大型コンテナ車が進入、コンテナ部分が、3.5mガード標識にぶつかってしまったということ。
いや、久々に事故の写真を撮ってしまった。

携帯で撮している人が沢山いたから、この映像、飛び交っているのだろう。
これで、携帯会社はビジネスになっている。


ところで、先日の大学講義での質問、海外における日系ホテルに対する顧客評価は? 
日系ホテル、ひと頃は様々なホテルチェーンが海外に進出した。
しかしながら、海外へ出ているホテル、今は本当に少なくなった・・・
今でも頑張っているホテルチェーン、JALホテルズ位だろう。


議論が拡散するから、5星級以上の都市型ホテルに限定してまとめてみよう。


ホテル評価の基本は、施設グレード
良い施設には高いお金を出すことに躊躇しない、という極めて一般的な価値観がある。
次いで、そのブランドが持つ顧客層が大きな要素
ホテルは、施設そのものの価値と利用客のコラボレーションであることはいうまでもない
つまり、高単価消費客である富裕層のチェックポイントは、自分たちにふさわしい施設・サービス内容? ホテル内の利用者の雰囲気が自分にマッチしている? といったところ。


日本のホテルチェーンは、概してこれらの顧客層を囲い込んでいない、日本人を中心として考えすぎており、欧米優良顧客をつかみきれていない。
こういったところに差が出てくることになる。
特に、日本人が群れる傾向の強い日系ホテル、それだけで嫌われてしまうことが多い。
それに気がついているホテル、利用者の国籍バランスをとり、特定の国籍に偏らないようにしている。


ビジネスとしてみた場合、お金を沢山使ってくれる利用客を多く取り込むことが必要。
仮に日本人がそれであれば、日本人を多く取り込むこともひとつの方法。
残念ながら、日本人、海外(特に欧米)と比較してお金持ちは少数であり、そういった高額消費者層も海外の有名ブランドに流れているのが現実


インターコンチ、スターウッド等の海外大手ホテルチェーンは大規模な顧客組織、しかも消費可能額に応じ、マーケットポジションの異なる、ホテルブランドを5〜7種類ラインナップしており、多様な顧客層に対応している。
チェーンとしての顧客囲い込みに成功しているといえる。
自チェーンに小さい顧客組織しか持たない日系ホテル、マーケットポジション別のブランドもなく、旅行代理店に多くを頼り、結果としてツアー客を取り込み、いびつな国籍構成となってるのが現実。


やはり、評価される施設は当然のことながら、顧客組織をグローバルに組成・拡大することが、必須項目だろう。
日系で唯一頑張っているJホテルズ、進化した顧客組織を改めて立ち上げた。
更に頑張って欲しい・・・



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