心意気とプライド!!

昨夜、良い話を聞いた
『銀座サンボア』にいた人が、『数寄屋橋サンボア』として独立する。
その人は、大阪の他のサンボア店で修行した津田さん、2年間、銀座サンボアでの準備期間を経て独立。
誠実な人だし、非常に控えめ、酔っぱらいにも比較的寛大、ぜひ成功して欲しい


サンボアは、全店、客用の箱マッチ(しかも高級マッチ)を製作している。
そのマッチには、暖簾分け(独立)した店の名前、所在が全て書かれている。
大阪・北新地&銀座サンボアの新谷オーナー、今月18日開店する『数寄屋橋サンボア』が入っていないマッチは使わない、と決めた。
当然といえば当然、結果として旧マッチは全量破棄処分。(内緒だけど、昨夜、旧マッチ、5箱・計380個、パイプ用にもらってきた。)
それは、自分が独立した後、自分の店が書かれていないマッチを1年後まで使っていた他のサンボアがあり、その時の悔しさを鮮明に覚えているからこその決定、と聞いた。
良い、良い!!
新谷さん、一部の客からは「怖いおじさん?!」、と言われている様だが、1本太い柱があり、熱烈支持
こういう人、本当に少なくなってきた。


関西系飲食店が、東京・銀座地区へ進出、しかも、コストパフォーマンスの良さで、固定客が確実につき、かつ伸びている。
銀座のそれなりのバーで飲むと、ひとり1万円は必要。
しかしながら、サンボア、ロックフィッシュでは、3千円もあれば十分。
いずれも、ハイボール文化を東京へ実質的に広めた店であり、支持率は高い。
大阪・北新地『クロ・ド・ミャン』というワイン+フレンチ系料理を楽しむことのできる店、やはり銀座へ出店し繁盛している。
関西系の店が頑張っている姿、本当に嬉しい
これらの店に共通することは、決して偉ぶらない、明快なコンセプト&適正価格の設定


東京の有名店が地方へ進出しているが、飲食系で成功している店、極めて少ない。
東京の著名ホテルが地方でうまくいかないことも同様。
東京での成功、単にビッグマーケット故のことかもしれない。
やはり、何かが足りないのだろう。


日本のバー文化、世界と比較して、独自の発展を遂げたことも事実
海外では、主要なカクテルを20種類位知っていれば、バーテンダーは立派に勤まる。
日本でいろいろ要求される難しいカクテルを頼む客は極めて少ない。
チャールズ・シューマン(独)は、海外で数少ないカクテル王者だろう。
ドイツは、日本と共通の部分がある。


こういった事実をおいといても、、、、
イニシャル刺繍入りのオーダーシャツを着た、多くのバーテンダー、サンボア系のバーコートを着た姿を、改めてみて欲しい。
今は無き『銀座8・機関車』、『樽』の先代オーナーが出したバーだが、当時のホテルバー以外で見かけた、街なかバーにおけるバーコートの最初だった。
で、当時の有名どころのバーテンダー、ほとんどがバーコート、プロとして輝いていた
バーテンダーは黒子、それがスターになっているバーに辟易している客は確実にいる。
同時に、カクテルコンクールで優勝したというスターバーテンダーをありがたがる客も確実にいる。
いずれも、自分のお金で飲んでいる限り


別のバーで、関西系の進出に、かつ顧客の動きに刺激され、コソコソ話・・・・
コソコソ話をしているヒマがあれば、いま一度、自分の立ち位置を考えてみたら?、と言いたくなる。


些細なことだけど、そういったところにでる真の姿、矜持という言葉を改めて考えさせられた、新谷さんの生き方。
顧客が正しい判断ができる様なサービス・情報を提供する、ということがコンサルの姿。
見習うことにしよう。



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