ビーチリゾートの事例

クルム伊達、残念な結果だった・・・・
でも、良くやった!
阪神、なにやっている!!
2日間続けて逆転け・・・
昨日のゴルフ、男女、共に、韓国勢が優勝
精神力の差なのだろうか??


昨日は、テーマパーク併設ホテルの企画を書いた。
今日は、ビーチリゾートの企画で参考となる秀逸施設に関することをまとめてみた。

顧客評価が高い沖縄本島中部西海岸のブセナテラス。
今でこそ『ザ・テラスホテルズ』は著名なラグジュアリーブランドとなっているが、立ち上がり時は無名、施設競争力が一頭うえ、域内のトップホテルであったホテル日航アリビラ、当ホテルの出現により、施設コンセプトは異なるが、結果として2番手となった。
その後の新規ホテル、事業としても、ブセナを超えることができていない。

時間帯・時期を変えて幾度となく訪問してみたが、そのたびに新しい発見を感じさせる施設であり、マーケットが高く評価していることが良く理解できる。


この施設は、行政が第三セクターとして積極的に関与、開発された超大型一体開発施設であり、サミットでも使われた「万国津梁館」を含む一大リゾート施設となっている。
また、敷地の高低差をうまく取り込み、企画的にレベルの高い施設となっている。
これらは、一民間施設で実現できる規模ではなく、今後こういった施設の出現は考え難いスケールである。
施設の特徴をリストアップすると以下のようになる。


面の展開の大きさ
ゲートからブセナ岬まで当ホテル及び第三セクターが管理する地域があたかも当ホテルの敷地である、と錯覚する様な超大型リゾート施設となっている。
リゾート単体の開発面積としては16万平米であり、これの2倍程度の公共用地が加わっている。
また、敷地内の散策も魅力のひとつであり、プール・ビーチを求めない層にとっても連泊期間中の時間を過ごすことが楽しくなる様な規模・配置である。


ホテル施設のコンセプトの明快さ 
FBコンサルタント経験者がプロジェクト責任者として基本計画をしており、回遊性を確保、域内滞在を楽しく過ごすことができるように演出している。
パブリックエリアは開放感を演出し、BGMを無くしたしつらえとなっており、風・波の音を肌で感じることができる。
特に、FB施設については、コア施設はホテル棟内に配置しているが、その他は敷地内に面で展開しており、FB施設企画に定評のあるハイアットリゾートに通じる楽しさが満開である。


ランドスケーピング 
自然と人工ものを植生の特長を生かしてうまく組み合わせ、非日常性を具現化、優れた内容になっている。


シューティングポイントが多い 
客室棟、プール、料飲施設、域内その他各施設等々、面の広さを活かした記念撮影ポイントが考慮されており、ブセナへ行ったと友人へ説明できる記念写真をたくさん撮ることができる。


施設グレードは必ずしも高くない 
客室棟は、海外一級リゾートと同レベル。
基本的な構造は事業費を抑えた極めてシンプルな仕上がりであるが、顧客にそれを感じさせない工夫がある。
全客室数407室のうち194室が36平米であり、主力客室としてみると面積は広くないが、バスルームの工夫等で、視覚的な広がりを確保している。
また、167室ある43平米客室はバスルームを現場施工レベルでしつらえており、狭さをカバー、使い易さかつグレード感をだしている。
窓サッシは家庭用のものを使用、ガラスも薄く、強風時の風切り音がある。
屋外プールは工夫されているが、屋内プールは体育館仕様であり、他の施設とのミスマッチを感じる仕上がりであり、残念。


運営面でみると、『トップホテルとしての自覚が社員のロイヤリティを高めており、顧客も安心してその雰囲気にひたることができる施設』、となる。


朝食帯に顧客の本当の姿が出てくる、ということが良く実感できる。
朝食は、本館内ではファンヌアン(メインダイニング)、ラ・ティーダ(カフェテラス)、真南風(和食)であるが、一番人気はカフェテラス、和食がこれに続き、メインダイニングは相対的に空いている様であった。
つまり、レストランを自由に選ぶことができる1泊朝付きパックが大部分であるが、使い易いレストランが上位にくるということは、平均客室単価は高くとも、コア層はアベレージこのホテルに泊まることがホテル選定理由、という目的意識の高いホテルであることがわかる。


一方、夕食のため、リゾートウェアではなく街着を持参、着替えている女性が多く見うけられる。
これをみると、海外でのリゾート経験が豊富なドレスコードを理解する利用客が多く当施設を評価していることがわかる


年齢層は、他ホテルとの比較で相対的に高いと感じる。
この層は、プール・ビーチ利用というよりは、敷地内を散策・ショップでの買い物・食事が主たる行動、多面展開の施設はそういった顧客層ニーズにもきちんと対応している。

ブセナテラス、ビーチリゾート施設企画の参考施設として評価は高い。
いまや、沖縄本島ではこの施設を超える企画はなかなか困難
沖縄・離島での企画で頑張ることが、近道か・・・・


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