空港とホテルの関係

21日、羽田が「正規国際空港」になった。
になった、というよりは、元に戻った、ということか・・・


この開業で、前職時代に企画した空港併設ホテルのことを思い出した。
空港は様々な補完機能を求める。
ホテルもそのひとつ。
成田地区には、開港時は5ホテル・2千室規模だったが、その後次々とホテルができ、最近では合計7千室程度のホテルがある。
空港開港迄は、成田山参道近くに旅館がある程度の街だった。
需給関係が必ずしもバランスしているとは思えないが、事業者の思惑は成立するということだろう
関西空港、中部空港、いずれも国際空港、かつ空港敷地内、近隣地区に、事業者の異なるホテルが営業している。
関西空港では、空港島内にホテルを開業できた。
中部空港では、内定していた空港PTB横のホテル、ホテル事業者の変更により断念したが、基本的な考え方は当初企画通り、少しは貢献できた、と思っている。


羽田には、PTB沖転以前、羽田東急ホテルがあった。
このホテル、海外に行く人にとって、前後泊のホテル、これに加えて、ハレの舞台と共通項目であった国際空港とダブる婚礼披露宴も取り込み、盛業。
空港利用客数とホテル客室数の関係を調べたわけではないが、当時は十分バランスしていた。
現在、第2ターミナルビルに隣接して、エクセル東急があるが、営業での苦労がある、ときいている。
需給関係が必ずしもうまくいっていない? 価格政策が市場感性とあっていない? 
空港との専用シャトルバスを運行している、Tイン、Jシティが盛業であることを考えると、価格政策の問題かな、とも思う。
国際化で、空港周辺、またホテル企画が持ち上がってくると予想する。


空港併設ホテルは、単一目的ホテル。
早朝・深夜便を利用する人、および乗り継ぎする人にとって、必要だから利用する宿泊施設ということが基本
従って、華美にする必要は全くない。
余計な施設は不要、機能中心かつ合理的な提供価格が求められる
これが、海外があこがれ、航空機利用が特別のことであった、羽田東急ホテル時代との違い。
ホテルも空港も特別のモノではなく、コモデティ化している
こういったことを理解しないで、空港併設ホテルを企画すると間違う。


羽田東急ホテルがあった場所、国有地だと聞いているが、今は空き地。
これから、羽田は国際便が増加することだろう。
一般的に、駅前・駅近ホテルは一定の需要がある。
空港では、それ以上に利便性を求められる。
この場所に今後どの様な企画がされるのか、大いに楽しみ。
仮に、ホテル施設ができるのなら、任せてくれたら、絶対、良いホテルを企画する!! 自信有り!!


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