ホテルの開業準備って??

セ・リーグCS
巨人が中日に1勝!!
そうでなければ面白くないし、興行的にもマイナス


今日は天気が良い。
気分良く、ホテルの開業について書いてみよう。
日本の多くのホテル会社、国内のホテル開発では、進出地での開業準備期間を都市型総合ホテルで2年間程度必要としてスケジュールを組む。
これらの業務を行う開業準備スタッフ、開業後、多くが運営スタッフとなる
宿泊主体型ホテルでは、8ヶ月〜1年間程度。
この違いは、施設構成の違いにある。
つまり、レストラン・バー、宴会施設等を多く持つ総合型ホテルは、より長い準備期間を要するため。
運営グループが開業準備期間に行う主な業務をランダムにリストアップすると、以下の通り。
・施設設計への参加
 ホテルは設備類も多く、機能要件等の検討は盛りだくさん
・施設運転管理システムの構築
・FF&E(家具・什器・備品類)の仕様検討・決定・調達
・運営システムの構築
 業務マニュアル、運営基準書も併せて作成
・運営社員の採用、教育
・情報システムの構築
・各種ホテル商品を企画
・旅行代理店等々の送客契約
・事前営業活動
 婚礼披露宴を取り込む場合、開業1年前から予約受注のための「サロン」を運営することとなる
・メニュー計画・調理等のFB関連の企画・検証
・開業後の物品調達ルート、納入価格等の交渉
 必要に応じて、年間購入契約を締結
・各種外注業務を検証、個別契約締結、教育
・ホテル運営に必要な各種許認可を取得

このような様々な業務を、本部のサポートを受けながら、開業準備室のメンバーが遂行する。
大型の都市型総合ホテルは年間売上100億円超、この規模の事業所を一気に立ち上げることとなり、その重さは想像を超える。


しかしながら、外資オペレータは、現地での準備期間を半年〜1年程度とし、それまでは本社・地域拠点スタッフが対応している様だ。
また、現場へは開業準備専門チームが乗り込んで、立ち上げるという。

開業準備期間が長い、ということは、人件費・物件費が相対的に余計に必要となる。
このため、国内で理解されても、海外でのホテル準備では、なかなか理解を得ることができない。
外資オペレータができることが、なぜ日系オペレータにできないのか? という素朴な疑問も当然の様に出てくる。
更に、事業費を抑えるという点で、事業オーナーは納得しない。
但し、外資系オペレータといえども、日本国内で開業準備を行う場合、日系との差はほとんど無い。
これは、主要幹部が日本人であること、婚礼関連業務、言葉の問題、等があるからだろう。


これまでの経験から、その特質をごく簡単に整理してみた。
日系オペレータ
・一定の基準書、マニュアル類はあるも、現地での「摺り合わせ」を重視、現地化に努める
 このための時間が必要であり、開業準備期間が長くなるひとつの要因
・開業準備スタッフの経験に左右されるため、品質が安定しない 
 経験豊富な責任者等が従事すれば、スムースに立ち上がるが、そうでない場合、ドタバタ劇が展開される


外資系オペレータ/開業専門スタッフが開業準備
品質が一定であり、安定する
・事業費減に貢献する
自社ブランド基準にこだわるため、現地幹部社員との軋轢が発生することもある


外資大手は、開業が続くため、専門スタッフを抱えることが可能となるが、日系はそれができないことが悩み。

どちらが良いとは一概に言えないが、良いとこ取りができないものか??
また、開業準備を真面目に努めると、ノウハウ、一般のホテル運営の10年分は先取り可能
絶対、手を挙げるべし


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