タリフの有効性?

今日、大相撲千秋楽
優勝決定戦、豊ノ島vs白鵬、平幕と横綱の戦い。
連勝は途切れたが、興業としての大相撲、顧客への配慮、自分の抱負、きちんとしている。
外人横綱とはいえ、認めざるを得ない。


黄海での軍事演習、北朝鮮対策に加え中国への牽制、の意味もあるのだろう。
こういった状況下、問責決議などで、国会遊びをしている場合なのだろうか???
状況を注視(?)している間に、日本のポジション、どんどん低下している・・・・


ところで、OP商品以外、モノには定価(希望小売価格)が設定されている。
ホテルでも当然の様に、客室、レストラン・バー、宴会等、いずれも設定されている。
レストラン・バー、宴会、エステ等では、その定価は販売上の工夫はあるも、機能している。


しかしながら、客室タリフ(定価)、これがほとんど意味をなしていない・・・・
客室タイプ別に設定されたタリフで集計した合計を、フルハウス・カウント(Full House Count、HP・コラム欄に詳述) というが、この合計値と実際に販売された客室販売額の差異、フルハウス実収率、どの程度だろう??
総合都市型ホテル、フルハウス実収率30%台のホテルが多々ある。
つまり、タリフ対比で60%以上の割引となっている。
この様な状態のタリフ、結果として高割引となっているのには様々な理由はあるも、存在価値はあるのか? と考えてしまう。


国内における総合都市型ホテルの事例、少し考えてみよう。
タリフはホテルの格を表す指針ともいわれていた。
事業企画当初のタリフ設定、このタリフを基として、想定実収率を設定(80%台が一般的)、施設品質の設定、および運営品質(人件費を含む運営諸経費)を設定している。
結果として、ホテルポジションを決定する。
バブル期企画ホテルの多くは、いずれも上を目指した施設品質および運営品質を目論んでいた。


こういった過程を経て開業したホテル、現実の実収率をみる限り、B/Eを割り込んでいることは明らか。
企画と現実が異なれば、経営継続のための工夫が必要、その切り込みは更に進んでいる。
このため、現場は疲弊し、前回ブログ「REV.PARの読み解き」の最後でふれた様なジレンマも出てくる。
ホテルコンセプト、企画と現実が変わったのであれば、ズルズル流されていくのではなく、戦略をもった判断が必要
コンセプトを見直さない小手先の工夫、これは現場を疲弊させる。
ホテル客室の販売、実情はOP商品化しているのでは???


宿泊特化型ホテル、この業態、事業参加者を含め、これまでの業界習慣とは異なる。
これは別の機会に考えることにしよう。



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