ユニフォームの効用は?

浜松町駅から事務所への道、『港区ルール(歩行禁煙・不法駐輪禁止)』を徹底させる監視員が巡回している。
同時に、不法駐車取り締まりの民間委託監視員も巡回している。
これらの仕組みの導入後、監視員達、新しいユニフォームにとまどいながら、初々しく巡回していた、と思う。
最近、とみに感じる威圧感、特に不法駐車取り締まりの民間監視員、威圧感を持って巡回している。
ユニフォームデザインは威圧的ではないのに、なぜだろう?
笑顔の警官と対比的な光景・・・・

警官に酷似したユニフォームを着たガードマン、滑稽さは感じても、威圧感は感じない。


ホテルもユニフォーム文化。
金モールのついたユニフォームを着たドアマンは、その象徴だった。
もっとも、最近はその様なユニフォームは少なくなり、全体的にスッキリした感じになってきた。


ホテルでは、ユニフォームから私服に、ということがひとつのステップだ、と言っていた人がいた。
なぜ?
ホテルで私服を着ている人は、営業セクション、バック系の管理職、そういった人達だと思う。
旧御三家の、とあるホテル、エリートは営業セクションに集められていたという。
営業マンが、ホテル内で、自分が担当する顧客を案内する姿、ユニフォームの人達はあこがれの目線を向けていた、とのこと。
ユニフォーム経験のない自分には、想像するしかないが、そういうものだったのだろう。
もっとも、着るチャンスがあったとしても、似合わなかっただろうなぁ・・・


ところで、外資系高級ホテルのそれは、なぜ、あんなに格好良いのだろう?

前職時代に仲良くなった、著名なユニフォームデザイナーに、その理由を聞くチャンスがあった。
なぜ?
日系と外資系を対比しながら、面白く説明してくれた。


デザイン選定時、一般的には、プレゼンテーションボードに描かれた絵が並べられる。
時に、試着したモデルが同席することもある。
更に、デザインは複数提示されるか、複数デザイナーがコンペする。
当然のことながら、デザイン的に尖ったものもあるし、オーソドックスなものもある。


外資系ホテルでのデザイン選定の席、決定責任者(多くは総支配人)が人事担当者に向かって「あのユニフォームが良い。あのユニフォームに似合う人を採用しなさい!」、と言う。
当然のことながら、選択するユニフォームは、デザイン性に優れ、それなりの身長、みえ姿でないと似合わないもの
だからこそ、そう言うのだろう。


一方、日系は??
同様のデザイン提案しても、「これは、デザインは良いけれど、うちの社員には似合わないねぇ・・・」と言いながら、無難なものを選ぶ、と言う。

そう言われてみればそうだ。
そのとーり、と改めて感じた。


社員のユニフォーム、インテリアデザインの重要な要素となる。
動くデザイン要素ともいえる。
従って、全体の調和のなかでの選択となることは当然。
また、ホテルの品質感の表現としても重要な要素、となる。
こういったこと、新規開業時は、企画開発屋が同席する場合が多く、意識される。
しかしながら、その後の更新時、コストとの見合いもあり、無難な方向へ流れることが多い。
注意しなければならない、重要なポイント



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