雑 感

AFCアジアカップ、準決勝戦
昨夜、最後までTVで観戦、内容も良く、盛り上がった。
TV放映だから断片的ではあるも、試合終了後、韓国選手、日本選手に近寄り、相手の健闘をたたえる握手をしていることが印象的だった。

確かに、Jリーグ選手もいるし、顔見知りもいるだろうが、そういった姿、始めて見た。
日韓戦はいつも独特の雰囲気があるが、試合が終わればノーサイド、これがスポーツの本来の姿、良かった。


ところで、この試合を観ていて、感じたことを少し書いてみよう。
トリガーは、韓国選手の意識の高さ、精神力の強さ
なにが、あの様な強い精神力を育てているのだろう??


最近、相次いで、ホテルチェーン本部の幹部との面談機会があった。
ホテル事業に対する考え方、当然のように各社により異なる。
かつ、経営母体の考え方に依拠する発想・意思決定の違いも当然のこと
日系は、投資基準の違い、営業・販売システムの違いはあるも、大きな差異はないのかな、と感じている。
ただし、出店動機はそれぞれ異なることは言うまでもない。


しかしながら、外資系は、明らかに異なる。
特に、運営受託を基本とするチェーン、それぞれのポジションに合わせた社員教育プログラムがあり、実際に機能している
複数のホテル運営を統括する地域基幹会社CEOに対する教育プログラムまである、という。
そういった仕組みを作り、維持向上させることにお金を惜しまない。
だからこそ、社長がA氏からB氏へ変わっても、安定した運営ができるのだろう。
もちろん、教育・訓練は、それを受ける方に、「やる気」が無ければ、その効果は半減する。
そのホテルチェーンに所属し、教育を受け、そういった全てのことが自分の財産になる、言い換えると、履歴書に書ける、ということで、ロイヤリティも高まるのだろう。


ホテル業界は、労働流動性が極めて高い。
だからこそ、履歴書(職歴)が生きてくる。
社員を育てても辞められれば元も子もない、という発想をするホテル、それは自社に社員を引き止める魅力がない、ということを反省することの方が先だろう。


日本では、「人材」を「人財」と言い換えることをよくするが、概念のみ、実際が伴わないことが多々
財産にするのも、社内抵抗勢力にすることも、紙一重


人は、所属する組織の大きな方針にどうしても影響を受けるし、それが当然のことでもあろう。
独立してほぼ一年経過した今、前職時代とは考え方・発想が明らかに変わってきたことを実感する。
基本となる主語、「われわれ」ではなく「わたくし」ということがまず最初にある
これが、サラリーマン時代との大きな違い・・・・



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