全体把握の重要性

今回の大震災、言葉が無い。
本当に悲惨な自然災害だった。


ある友人の実家、津波災害を大きく受けた大船渡。
お兄さん夫婦が料理旅館を営んでいたが、一度メールでの連絡があったそうだが、その後の連絡が無い、という。
ご無事を祈っている。


これに加えて、原発事故、これは震災が引き金になったかもしれないが、人災の側面が強い
ある新聞にも初期対応のまずさが書かれていたが、同感。


記憶が正しければ、原発施設、関東大震災の倍Mがあっても大丈夫、という説明がなされていたのでは?
今回の原発施設、国内原発の1号機(1971年運転開始)とのことであり、最新型と比較して、規格が異なるのだろう。
事故を恐れる住民の原発建設反対をおして、地域の経済力を補う施設として、寒村地域に誘致されていた。
阪神地震で露呈した建築技術の限界、人知では予測できない自然の強さ。
メルトダウンまで想定した事故対応策
、整備されていたのだろうか?
また、古い原発の改修、どの様になっていたのだろう?


東電、当然のことながら、巨大組織かつインフラ提供企業故の驕りもあるのだろう。
また、原発は画で書くと簡単だが、巨大施設、パート別、専門性もきわめて高いことと思う。
しかしながら、個々の専門家は優秀でも、全体を把握する役割が欠けているのでは? と感じる。
状況説明の記者会見をしていても、そう思う。


菅首相、東電でどなったそうだが、当然のこと、そうなるだろう。
日本だけの問題ではなく、世界中で建設・運営されている原発施設に対する施設基準の見直しにもつながる事故
IAEAからも情報開示に対する苦情が出ている。
恥ずべきことだ


規模を問わず、プロジェクトでは、全体を把握する『プロジェクトマネージャ(PM)』が求められる。
かつ、PMの能力如何でそのプロジェクトの成否が分かれる
海外では、一般的に専門性が細部まで分かれ、それらを合理的かつ効率的に統合運用する優秀なPMは高給で遇される。
従来の日本、一般的に、スタッフの多くは全体工程を意識、次工程まで気を配ることができていたが、昨今、これが怪しくなってきた。
自分のパートをきちんとすれば、後は他人のこと、とする人が増えてきた感がある
個別は優秀でも、全体把握ができないと、プロジェクトは所与の目的達成が怪しくなる


東電の対応をみていて、強く感じた、全体把握と危機管理
当社のコンサル対象は宿泊施設、利用して楽しいこと・運営効率・安全対策、といった相対する機能が求められる、難易度の高いプロジェクト管理が必要。
心して対応することを改めて考えた。


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