先の戦争の話

この時期の定番特集、先の戦争に関する内容。
様々な秘話も出てくるが、14日夜のNHKスペシャル「圓の戦争


戦費調達の不思議、および中国における「元」をめぐる、もうひとつの戦争、という切り口、非常に興味深かった。
やはり、通貨は国家の基本、昨今の円相場をみていても、実体経済に及ぼす影響、企業努力ではカバーできない怖さがある。


日中戦争からの8年間で費消した戦費累計、約7,600億円
現在の貨幣価値に換算すると、数百兆円にも上る戦費の調達方法は
元気は良かったが、欧米と比較すると発展途上の日本、それ程の資金があったとは考えられない。



米国の事例でも明らかな様に、戦争には多大な費用が必要となる。
先の戦争を金融面で支えた、旧朝鮮(旧日本債券信用)銀行旧横浜正金(旧東京)銀行、の役割が描かれていた。
当時の銀行、何れも名前を変えて残っているが、内容はすっかり変わっている。


封印されていた関連資料、証言者が生存、検証することのできるギリギリのタイミング。
歴史を正確に記録する意味でも、早くしないと時間がない。


預け合い」、信用補完、信用創造?? プロジェクトファイナンスの様に、レバレッジが効いている??
プロファイは実態のお金が動くから、違うか・・・・
何れにしても、金融技術、当時の日本のレベルの高さ、というか、知恵に感心した。


現在は、アメリカから輸入した金融技術が牛耳っているが、当時は、立派に対峙していた様だ。
まだまだ、頑張ることのできる日本。
優秀なものづくり技術、為替変動により、ごく簡単に窮地に追い込まれてしまう


人間の行動心理をおりこんだ金融技術に興味がつきない・・・


どーだろう??