コンペって?

昨日から、南へ向かっての出張
往路便、天候も良く、富士山がきれいに見えた。
ベルト着用サインが点灯していたため、シャッターチャンスを逃したが、とりあえずパチリ



ところで、、、、
コンペのあるべき姿、ってどうなんだろう?
コンペ、といっても、ゴルフコンペではなく、ホテル事業に限定した各種コンペのこと。
どの様なものがあるか、リストアップし、各々の特徴をみてみよう。



事業者選定コンペ
街なかの再開発事業等で、区分所有もあるが、主としてテナントとして、ホテル事業者を募る。
これは、分かり易いコンペとなる。
 賃貸借契約における経済条件等を評価
 事業に対するブランドの貢献度を評価



運営委託先選定コンペ
ホテル事業者が、運営委託先を決めるために実施する。
各々の大手ホテルチェーンは、ブランド別に、他所での運営実績評価があり、分かり易い。
 ブランド価値を評価
 委託契約における経済条件を評価
 事業リターン評価
 委託者としての義務規定評価



ホテル設計者選定コンペ
ホテル施設を建設する事業者が、施設設計を行う設計事務所を選定するために実施する。
建築設計とインテリアデザイナーに区分する場合と、同一事務所へ一括発注の2パターンある。
 (設計施工は除外。)
このコンペをフェアに実施する場合、それなりの準備が必要となる。
ホテルブランドが決定している場合は、そのブランド基準を提示、当該プロジェクト固有の情報を付加すれば足りる。
しかしながら、ホテルブランドが未定、あるいは認知度の低いブランドの場合、提供するべき情報は多くなる
かつ、要項提示後に実施する「質疑回答」を含め、情報を応募者に対して公平に提供しないと、事業者に近い設計者が優位になることは明らか。


公平に情報提供した後の評価ポイントはどうだろう
 業務経験(実績が不足する場合、例えば、専門コンサル等との補完する仕組みを併せて評価)
 事業に対する理解度、および提案内容が、事業コンセプトに合致しているか
 専門家としての矜持と柔軟性
ホテルはミズモノ、設計者を決定した後、運営主体との本当の意味での共同作業がスタートする。


提案内容、ホテル運営者からみれば一例であり、良い提案、それを取り込むことは当然。
基本は、販売計画・運営計画に基づき、必要な機能要件等を洗い出し、設計作業が始まる
提案された施設をマイナー変更するようなものではない。
宿泊特化型ホテルであれば、その幅は狭くなるが、それ以外、特にリゾート施設は異なる。


運営現場を知らない設計者の提案をそのまま鵜呑みにすると、開業後、期待収益を上げることができないし、顧客からの好評価を得ることもできない


施工者選定は、VE提案等はあるも、一般的には、コンペとはいわない。 



コンペの選定からもれた会社、その選定結果を冷静にみている
提案するには、それなりのコストがかかっている。
コンペを実施した会社、提示したコンペ要綱に基づき、結果に責任を持つことのできる選定をする、ことが求められるし、責任・義務でもある。


どーだろう??



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