企業の不正・・・

オリンパス、新聞記事等の公表された内容だけをみても、相当にひどい。
当時の流行もの、金融商品への投資、横並び意識の強い日本ならではの問題?
リーマンショックをみれば、日本だけの問題ではないか・・・・


MBA等の、乱暴にいえば画一的な教育を受け、同様の判断をする、悪しき環境だろう。
同様のシステム・思考投資判断をすれば、結論は似通ってくる。
一方、勇気のいることだが、逆張りが成功すれば、大儲けができる、こともある。


損失隠ぺいに、外資系証券会社・元社員も絡んでいたという。
推測するに、オリンパス向けの金融商品投資を勧めた人では?
同様の事件、外資系証券会社がからむことが多い、何故だろう?
過度な成果主義のせい?


現在、その後の一連の操作により、会計上の損失を解消した、と書いている。
1千億円をゆうに超す損失、不正な会計処理による、後ろ向きの資金費消が無ければ、内部留保株主配当正しい将来投資に向けることも可能だったであろう。
その様な機会損失、全て株主が負っている
いや、オリンパス社員もか・・・


こういった会計操作、大手監査法人がなぜ見抜けなかったのか?
常識的にみて、見抜けないはずがない。
会計法人の交代もあったが、なんらかの取引があった、とみることが妥当であろう。


学生時代、公認会計士を目指したこともあるが、目的とした内容は、単純な会計監査という、ある意味で辛気臭い仕事ではなく、当時、学内で研究が進んでいたMIS(Management Information System)の実践。
経営者が、正しくかつ迅速に経営判断をするために資する会計情報の提供システム
手作業での限界もあり、金融機関が先行、事務作業分野への導入が始まっていたコンピュータ。
考え方の理解、あるいはシステムづくりのため、プログラム言語であるCOBOLも勉強した。
一時はそういった方面を目指しただけに、今回の事件、非常に腹立たしい。


オリンパス事件、大王製紙の資金不正流用とは根本的に異なる、悪質な意志のある事件。
大王製紙事件は、単に田舎臭い内容・・・

今後共、その解明内容をみていきたい。



ホテルの現場でも、不正はある。
ホテル商品、その特質から不正発生の可能性は高い。


海外ホテル、コントローラー経理部長)の権限は非常に大きい。
コントローラーがその気になれば、不正は可能。
金・銀行預金からの不正出金、売掛金等を絡めた自転車操業、チェック機能が無ければ、簡単なこと。


物品調達に絡む、調達担当者への個人的キックバックもある。
物品購入量に応じてキックバックがあるのだから、止まらない。
東南アジアのあるホテル、びっくりする位、大量の什器類を購入、使われず、ホテル内のあちこちに収納しているケースをみたこともある。
これは、OE管理をきちんとしていれば、見抜くことのできる内容。


ホテル客室販売に絡み、ダミーの旅行代理店を経由させ、送客手数料を着服することもある。



直接的な現金事件のみではない。
ホテルには、ディスカウントポリシー(Discount Policy)がある。
このルールに従って、割引販売することは正しい。
しかしながら、不正適用による機会損失、チェック機能が無いと、表に出てこない。

ましてや、料飲施設における、友人・知人等への無償サービス、飲食してしまうと形に残らないため、発見が難しい。
FBCが確立していないホテル、機能していても、それでも現場をおさえないと、発見は困難。


列挙すると嫌になるので、これでお終い。



不正監視システムの確立、厳正なルールを設定しても、運用するのは人
悪意のある人を無くす、ことに注力しないと、不正は無くならない

最後は、道徳教育か?
いや、それでも、人生哲学のない拝金思想、これが続く限り、無くならないだろう・・・・



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