参考施設の見学は?

プロ野球クライマックスシリーズ、SB8年ぶりの優勝
ソフトバンク、オフィシャルサイトより転載)
昨夜は、最後までTV観戦、面白かった。
シリーズ開始前、ノムさんが、SBの優位性を説いていたが、福岡での2連敗でコメントが湿めってしまった・・・・
その後、SB、名古屋で巻き返し、接戦での最終戦勝利優勝、となった。
秋山監督の緻密かつ勝負に徹した采配、これに応える選手の頑張りの組み合わせ、これが勝因。


地元に根付いたSB、SBの試合日、またクライマックスシリーズ開催中、街のなかが静かになる、とのこと。
16日夜、ご当地に居たが、夜にお邪魔した店、普通は予約がとり難い店とのことだが、確かに、静かだった



SBの試合観戦で感じたこと。

監督は、選手の特技を見極め、有効に采配
選手も、これに良く応えていた。
監督=ホテルGM選手=ホテルスタッフ、と置き換えてみると、よく分かる。
ホテルの現場、野球の様に、簡単にポジション等を変える訳にはいかないだろうが、それでも、GMとの信頼関係、目的を明確に理解することでの組織力アップにはなる。
事業目的を理解しないで組織内に居るだけのスタッフ、その存在価値はない(=戦力外通告)、ことは明白であり、そういう時代でもない。



ところで、、、、
先日、若い、ホテル企画職の人と話をするチャンスを得た。
新しく設定されたホテルブランド(宿泊主体プレミアクラス)を企画・展開する責任者、非常に頭脳明晰、と感じた。
頑張って欲しい。


宿泊主体(特化)型ホテル、議論になる項目は限られている。
 客室構成(ルームミックス)
 基準客室の面積・スパン設定
 浴室仕様(バスタブ、シャワー、ベイシン)
 客室内家具の種類、機能
 空調施設の仕様
 照明計画
 IT等のその他設備仕様 
 料飲施設の在り方

希望する客室ユニットを積み上げた客室棟が基本、建物外観を先に設定してしまうと、後が苦しくなる
これに、業務系施設動線計画等を組み込み、形ができる。


勿論、ホテル前面道路との関係、車の寄り付き方、駐車施設の在り方、等がある。
ただし、この内容は、基本的なことを整理することで足りる。
これらの項目を基本として、計画地固有の与件を織り込み個別に検討する必要がある。 


宿泊主体型ホテル、営業施設は客室であり、この設定を間違えると致命的
また、時代、趣向の変化は非常に早くなっている
一方、ホテルは、最低でも20年間は営業する施設。
つまり、建設すると、その後の変更が困難であることも事実。
将来の変化への対応を企画時に織り込む必要がある、総合型ホテルと比較して、相対難易度の高い施設



ホテルを多店舗展開するケース単独ホテルを企画するケース、これは大いに異なる。
何となく出来上がったホテルチェーン、意志のあるチェーン展開、事業成果における差も大きい。
チェーン展開をするためには、ブランドコンセプト(この下に各種基準がある)、ブランドマーケテイングプラン、これらを運用する組織の確立、等、為すべきことは多い。



既存ホテルには、各々の歴史がある
また、新規施設には、そのホテル会社が積み上げたノウハウ知見がある、はず。
外部からの施設見学から、こういったことを理解するには、深い経験と洞察力が必要になる。


施設見学の前に、見学するホテル(チェーン)の歴史を併せて勉強しておく必要もある。
単に、新しい施設、リノベーションした施設を見学するだけでは、目の前の在りものをみるだけになってしまい、企画の真意は分からない


どーだろう??


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