収支改善の秘策??

月・火曜と、沖縄へ。
コース改造した、那覇GCの現況を視察した。
新旧コースレイアウトを比較すると、大きく変わっており、納得する部分と、?の部分、があった。
今年10月、日本オープン開催、とのことで、立派なクラブハウスも新築。
いずれにしても、参考になった。



ホテルの収支改善、往復の飛行機のなかで、改めて、考えてみた。


前回ブログで、後輩に相談を受けた『経営分析』のことを書いた。
それは、収益性分析のうち、損益分岐点限界利益損益分岐点比率
ホテルの現場でも、中堅幹部の意識変革を期待、その種の講習会が開催されている。



もちろん、経営収支における最高の改善策は売上増、であることは言うまでもない。
現実には、利用者数の変化以上に客単価等の下落に伴う売上減が常態化、原価・経費を抑えて期待利益を捻出する、ということが、多用されている。
と、いうよりも、これしか無い、という気持ちかもしれない・・・・


売上増のための販売強化には、①流行ものの「イールドマネジメント」、②どぶ板踏みの「数打つうちに当たるセールス」、③額に汗して誠意を示す「体育会系セールス」、④各種代理店を重用する「代理店セールス」、⑤インターネットを用いた「Webセールス」、、、、、等々ある。
これっ! という秘策はない、ことも事実。


S&Mセクション、人員配置も絞られ、また、汗をかくセールススタイルが格好悪い(?)、システムセールスへ移行、とされる時代、「Webセールス」が主体、これに「イールドマネジメント」をプラス、という形態になっている様だ。

つまり、Web内に網を張り、興味を示し近寄ってくる魚を効率的にキャッチする、ということか・・・
本当に、その様なことがうまくいくのだろうか???


Webセールスとなると、そのサイトに呼び寄せるための仕組みが必要。
また、そのための商品企画が必要となる。
一方、ホテル業界、優れた企画はすぐに模倣される・・・・


そうすると、口コミの活用を思いつく。
お互いのホテルを褒めあう、口コミを書く、ホテルチェーンもある、と聞いた。
食べログのやらせ問題で、話題になっている、ステルスマーケティング、、、
早い話がサクラ営業へ気が行ってしまうが、これはご法度、マーケットからの信頼をなくす。
Facebook等を用いる手法、気をつけないと、同様の問題点をはらんでいる。



ホテルの総支配人、予算利益創出、という観点で分類すると、大きく分けて、次の2タイプある。

・原価・経費管理重視型
 机に座り、月次決算書をじっくり読み込み、細かく指示を出す
・売上アップ重視型
 経費管理等は後方部隊に任せ、先頭に立って営業活動、とにかく売る! 
両面併せ持つバランス型はなかなかいない。


年単位であれば、タイプ別の差は出てこない。
しかしながら、中長期的にみれば、売上アップ重視型GMのいるホテル、社員の顔も明るく、業績も伸びている、と感じる。



前職時代、ホテルPMS担当だった頃、アジアのある国へ、システム導入で長期出張した。
そのホテルの社長兼総支配人、なかなかの人物だった。
導入に同行したメーカーSE、初対面時、日本人社長にもかかわらず、英語であいさつ、大笑いになった。
その位、滞在国に同化していた。
彼の薫陶を受けた、君、君、優良ホテルのGMとして頑張っている。


その大先輩のひと言、今でも鮮明に覚えている。(これは、以前のブログにも書いた)
曰く、「予算管理、原価・経費(主として変動費)は、経費予算80%を現場令達。売上増に伴う原価経費は売上が吸収。そうしないと、売上未達・経費は完全消化、という事態になる。」
つまり、「売上未達、様々な理由をあげる。それにもかかわらず、経費は権利として100%消化する。」ということだろう。
永いホテルマネジメント経験が言わせた言葉だった。


経営分析等の難しい言葉を使用しなくとも、分かり易い、かつ、若干乱暴な内容ではあるも、実践的な手法。
最後は気合、と思っている自分にピタリはまる・・・・



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