ホテルの変化・進化

広島のFホテル
明治時代には乃木将軍も宿泊したという由緒ある旅館から、先代がホテルへ建て替え。
ある時期まで、阪神、広島球場での試合時の常宿ホテルとなっていた。
遡ること15年程度前、そのホテルの建替計画、知り合いに頼まれ、ボランティアで、ホテル企画を手伝った。
一流建築家が設計、開業当時は建築専門誌に頻繁に掲載されていた。
広島市の建築景観賞も受賞、小ぶりの、クールなデザインホテルとして、認知されていた。



先週末、4年ぶりの再訪、広島駅から徒歩、上幟橋を渡り、ホテルを見ると、1階部分の外観がかなり変わっている・・・
猿候川沿い遊歩道、1階リバーサイド側に、テントで張り出したカフェ
開業当初は、2階に直営レストラン、3階には小会議室が2カ所、4階から上が客室。
現在は、1階フロントロビーエリアを改造、フロントロビーからリバーサイドまで張り出したカフェ形式にしている。
このため、ホテルフロントとレストランが混在。
増床部分、建築ではなく、テント等を用いた簡易仕様、冬季以外は開放、とのこと。


ホテル到着時、あまりの変わり様に驚いた。
ホテル宿泊?、レストラン利用? と、第一声・・・


聞くと、2階レストランへの誘客が難しく、テナント貸しで、カフェへ業態変更。
1階はほとんどレストラン、ホテル機能は、幅1m程度のフロントカウンターのみ

写真は朝食時のセットアップ、奥がフロントカウンター、それ以外はほとんどレストランスペース。
宿泊客のシーティング、レストランのウェイティングエリアと共用、エレベータ前にベンチで5人程度の席のみ。


ホテル運営は、宿泊料に朝食を組み込むスタイル
外来客へは500円で提供する朝食。
シングルオリジンコーヒーシュガートーストヨーグルト&ジュレ、これにバナナが付く、ストーリー仕立ての朝食

宿泊日のコーヒーは、ブラジルアマレロブルボン。
トーストは、バターをしみこませ、ブラウンシュガー仕上げ。

全体に甘く、おじさんにはどうか? と思ったが、悪くない
お酒を飲んだ翌朝の朝食として、健康的なもの。
お代わり100円のコーヒー、美味しくて、2回も頼んだ。



朝食、この時間帯でホテルの宿泊者の全貌をつかむことができる。
眺めていると、明らかに顧客層が変化、若くかつおしゃれな客層となっている



ヨーロッパに良く在る、小ぶりのB&Bホテルを思わせる様な形態への変化
立地環境とホテル建物をうまく使っており、固い頭では発想できない進化
http://www.hotel-flex.co.jp/
参考になった・・・・



http://www.timeandtide.co.jp/