言葉の持つ意味・・・

先週の神戸

仲の良かったサックス吹きが、自分の店を閉めた、とのこと。
まだ引退する歳ではないのに。。。。
ベース弾きだった友人も、自店のレジ番・伝票書きに専念していた。


泊まったホテルから外を見ると、昔は入港待ちの外航船が沢山いたが、荷役の方法が変わり、コンテナ船主体、ということもあるが、今はいない。
代わりに、神戸空港を望むことができる。
確実に、時代は過ぎている。。。



ところで、、、、
最近、気になっている言葉を、いくつか、あげてみよう。

鬼手仏心
外科医の座右の銘として知られているが、元々は紀州の漁師の言葉、とも聞いた。
広辞苑では、「外科手術は体を切り開き鬼のように残酷に見えるが、患者を救いたい仏のような慈悲心に基づいているということ。」とある。
小学低学年までの教育は、笑顔を絶やさず、学ぶ楽しさを教える、で良いだろうが、教育レベルが上がると、そうもいかなくなる。


ビジネスでは、結果を問われる。
自分の経験、育てようという心がわかると、厳しい言葉も前向きにとらえることができた。
仮に、言葉・表現は厳しくとも、心が通じると、その真意は伝わる、という意味に解釈したい。



現場100回
犯罪捜査では、現場100回、と教えられる、という。
初動段階ではいうにおよばず、捜査が行き詰まると、現場へ立ち戻る。
解は現場にあり、ということだろう。



日経3月5日「私の課長時代」シリーズ
TDK/上釜社長の話
解は現場にあり、知らぬを隠すは恥


同シリーズでの1月15・16日、住友ゴムの池田社長。
答えは現場にある、ひとつの達成に満足せず創意工夫を継続、視野を広げる、組織の横の連携、、、、」
どの業界でも、どの職種にも、共通の内容。
自分の廻りを見渡しても、成功した人、現場を大事にする人が多い。



ホテルも同様
運営改善を試みる場合、現場100回、が必要になる。
集計された数値、スタッフ報告、回収された顧客アンケート、等では、実際の現場は分からない。
冷静な分析力高感度、これを持って、現場を廻ると、顧客満足度、クレーム、社員のモチベーション、等が良く分かる。
解は現場にあり、ということ。
現場を知らない改善策、それは画餅


地道に、現場で、継続することが、運営改善の道であり、他に無い、と信じている。
この過程で、前出の『鬼手仏心』が活きてくる。



新規企画の場合も、現場100回、が必要。
初期段階では、現場(計画地)、およびその周辺を廻ることは誰もが実行している。
競合施設分析も同様。
その企画を、機関決定を得た後、どの様にするか、で、企画の商品性が異なってくる。


企画図面・イメージパース等の関係資料を頭に置き、現場(計画地)を、時間・曜日を変え、周辺状況を含め、できるだけ多く見・検証する必要がある。
限られた時間での当初企画、これは必ずしも、ではない。
建物形状・外観、施設構成、接道する「通り」との関係、チェックポイントはいくつもなる。
冷静かつ柔軟に、現場で、検証、改善を図ることを怠ってはならない。
そうすることによって、より進化したイメージがリアルになってくるし、商品性も高まる
多くの人が関与、分業する『基本設計』が始まると、後戻りが困難になるため、プロジェクト立ち上がりの段階が重要。


計画が公表されると、競合施設は当然のことながら、自ホテルの見直し、改善を図る。
競合施設に対して、継続的な検証が必要だし、どのホテルが自計画を競合と見なしているか、も判明する。
周辺を廻っていると、思いがけないホテルが競合施設だった、と分かることもある。


ホテル施設は、建設すると、建て替えまで基本構造を変えることができない、やっかいな施設。
一方で、趣向の変化は早い
そのことを、常に頭に置く必要がある。



http://www.timeandtide.co.jp/