とにかく、考える!

大規模投資が裏目に出、苦境に陥ったシャープ、台湾EMS最大手による資本参加、が今週の注目記事。
昨日からの日経・朝刊、この資本参加に関する解説記事が、3日に分けて掲載されている。
今日は2回目、解説は置いといて、鴻海精密工業の郭台銘会長が好む言葉、これに目がいく。
失敗者は理由を探すが、成功する者は方法を見つけ出す



前職時代、複数ホテルを運営受託している会社の経営者から、言われた言葉。
「君の会社のGM、営業不振の理由をまとめることは上手だし、感心する。 しかしながら、様々な施策を考え、迅速かつ連続して実行することは下手だ。 実行した施策が間違ったのなら、即刻中止、次の施策にトライすることが大事だ。連続してトライしていれば、いずれは正解にヒットする。」
返す言葉もなかった。。。



いずれも、成功した経営者故、説得力があるし、同感。
成功する人、前向きに考えることが共通項。
Positive anything is better than a negative nothing と理解したい。



成功者の言葉の持つ意味、これをホテル設計に置き換えてみると、どうだろう??

何も考えなければ、選定した建築設計者、インテリアデザイナーの提案に対して、自分(意思決定者)の趣味でコメント、修正案で出来上がる。


これまでの経験から、勝手に(!)まとめると、、、、
建築意匠の設計者、建物形状・ファサード等、業界誌に取材される様な、作品を作りたがる。
インテリアデザイナー、他と異なる、時代の先端を走りたい、話題性のあるものを作りたい、と考える。
この勝手なまとめ、組織事務所には必ずしも当てはまらないかもしれないが、アトリエ系は確実にはまる。
これでは、自社ホテルとしては成立しない。
特に、チェーンホテルの場合、ヘソのないホテル群を作ってしまうことになる。


例えば、客室はどのようにあるべきか?
客室設計は、限られた客室面積に、要求要素をどのように配置するか、であろう。

要求要素のうち、『浴室、トイレ』、防水工事設備工事等が絡むため、将来のリノベーション策定時の制限事項となる。
勿論、費用をかければ、どの様な改修も可能だが、りノベ費用を潤沢に用意できるプロパティは少ない。
このため、より慎重に検証する必要がある。


とにかく、考える、ということにつきる。
自社ブランドに基づく販売計画(マーケットポジション、想定顧客、等々)により、客室内の要求要素に優先順位を付け現場の意見も聞き、推敲して決める。
また、リノベーションはつきもの、現在の趣向の取り込みから将来のリノベーション対応まで、連続・見越して、考える必要がある。


この時、保守的になり過ぎてもいけないし、チャレンジし過ぎてもいけない。
この辺りのバランスの取り方がノウハウ??



今日で、今会計年度終了。
来週から新会計年度、休むマもなく、時に美味しいものを食べ、頑張ることにしている。。。




http://www.timeandtide.co.jp/