ホテルの浴室は??

GWの合間、仕事中
電車、ガラガラを期待したが、いつもと同様・・・
みんな仕事しているんだな、と実感。


沖縄-東海ヨットレース2012』、沖縄・宜野湾から、愛知・蒲郡までの、航程約1330km29日正午、宜野湾から、14艇がスタートした。
 (大会事務局HPより転載)

スタートから4時間後、1艇が座礁、リタイア、全員無事救助。
30日深夜、ベテランヨットマンが落水事故、ライフジャケットは着用していたのだろうが、助からなかった。
沖縄はすでに入梅、海も荒れていた。
外洋帆走は危険だが、それだけに、乗り越えることができると喜びもひとしお。
チャレンジ、止められない。


GW、痛ましい事故のニュースが多い。
関越道での深夜バス事故もしかり。。。



ところで、、、、
先ほどから、ある宿泊主体型プレミアクラスホテルの浴室図面とにらめっこ、している。


海外では、現場施工がほとんど、以前担当した海外の大型ホテル、現場で職人が煉瓦を積み上げ、浴室を作っていた。
現場での変更も容易、後で、仕舞いがつかなくなり、困る場合も多々あったが・・・
この方法であれば、自由な設計が可能、ホテルとしての特徴を出すことが可能となる。
グレード設定、機能、等々、企画者のアイデアにより、様々なデザインの浴室となり、これはこれで楽しい仕事。


国内では、浴室、工場で部材を製作、現場で組み立てるユニットバスを採用することが多い。
工期短縮と安定した品質確保、となるが、ホテルとしての個性を出すことは難しい
つまり、画一な製品故、違いは内装材(素材・色・デザイン)により演出、することとなる。


ユニットバスタワーマンション、デザイナーズマンションの出現により、急激に進化した。
宿泊特化(主体)型ホテルの多展開がこの流れを促進した。
このため、ホテルの建設年、バスルームをみるとよく分かる


ある時期までは、壁材はタイルが高級パネル使いはエコノミーとしていたが、デザイン性に優れた鋼板パネルの出現により、激変した。
タイルは、その素材故、割れ、目地の汚れ・カビが発生するため、運営面でのメンテナンスで悩みが尽きなかったが、鋼板パネルはその心配がない。
日常の清掃も簡単になった。
また、リノベーションにおいても、パネル交換等により、浴室内の雰囲気をガラッと変えることも容易、となる。


ユニットバス、様々なサイズがあるが、新しい宿泊特化型ホテルでは、1418(内寸1.4m×1.8m)が主流となっている。
ただし、このサイズを入れるためには、客室面積15㎡以上は必要。
それなりのグレード感を出すためには、1618(内寸1.6m×1.8m)以上のサイズとなるが、これには20㎡以上の面積が必要となる。
いずれにしても、限られた客室、バスルームと居室のトレードオフとなる。


浴室内の機能、バスタブ、便器、洗面ボウル、シャワー、水栓金具、浴室アメニティ、タオルハンガー、が基本要素。
これらの仕様、配置の組み合わせとなるが、機能向上と合わせ、デザインも非常に良くなっている。
また、照明設備も同様にグレード設定に応じて工夫することとなる。


このなかで、バスタブサイズシャワー施設が議論になる。
一定グレードを表現する場合、外寸1.6mのバスタブは欲しい。
そうすると、1618以上のユニットバス、となる。
シャワー設備を独立させたいが、このアイデアを実現するためには30㎡以上の客室、でないと、無理が出る。


増えているものは、洗い場付のバスルーム和バス、と区分される。
外国からの顧客、増加しているインバウンド客の評価は未確認だが、日本人にはなべて評判が良い。
ただし、その仕様、気を付けないと、家庭でのそれの延長となる。
オケを入れる場合、素材に気を付けないと、まさにそうなる・・・
また、このバスタイプの採用25㎡以上の客室、としたい。
それ以下の客室での採用、良く工夫したなぁ(=敢闘賞)、と感心はするも、評価はできない



浴室トラブルをみると、、、
・タイル使用時の目地の汚れ、カビ
・バスタブを含めた床のゆるみ、たわみ
・水栓金具の痛み
・シャワートイレのトラブル(高機能の製品を選択すると、より発生頻度が高まる)
・鏡の曇り



浴室を考える時、基本機能確保は当然のこととして、使い勝手の良さが、顧客の評価対象となる。
事業者側からは、日常の清掃性(=清掃コストを抑える)、耐久性、サイクルが短くなったリノベーションにおける容易性、が評価対象となろう。


日本人は、水場(浴室)に、ことのほかうるさい。
多様な要求、水に濡れることを嫌う日本人、このため、知恵と工夫を要求される浴室、考えれば考えるほど、難しい・・・



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