基本品質を大切に!

心配した台風2号小笠原諸島あたりを東へ向かって進んでいる、とのこと。
しかしながら、29、30日と札幌へ行く予定、今回逃れた台風、後ろから追っかけてくる懸念あり。。。



今回の沖縄、那覇市内に新設され6月1日開業予定、高級都市型ホテルの試泊
高級都市型ホテルの新設、しかも国産ブランドは久しぶり。


同ホテルチェーンの試泊、広島、早稲田についで、3回目。
いずれも、宿泊に加え、夕・朝食が付く、客室内のミニバーもコンプ。
しかも、夕食、グランドメニューからチョイス可能な食事提供、太っ腹。

顧客目線で、細かくチェックしてみることにしたい。
試泊レポートは後日。



今日のJ社便、1000円追加、少し広めのシートに座り、これを書いている。
このシップ、子宮頸がん防止啓発活動キャンペーンの機材。
機内でも、キャンペーンぬいぐるみ(ハローキティ)、を抱いたCAが回遊、パチリ。



仕事柄(性格かもしれない)、飛行機に乗っていても、つい細かいところに目がいく。
今回のフライト、キャビン清掃・メンテで気になる点。
・前席の固定金具(足元)周りに、埃が溜まっている。
・カーペットのへたりが目立つ、経年劣化あり
・アームレスト組み込み式のテーブル、少々ガタが来ているし、金具に埃が残っている


経年劣化に対する対応は更新計画によるが、清掃、いったん手を抜くと、別の意味での施設品質が悪くなる。
清掃は、ノウハウもさることながら、人件費の塊、清掃業務仕様を変えないでコストを下げようとした場合、単価の低い要員(=スキルが低い)に置き換わる
結果として、全体の清掃品質が下がる


疑問をためることのできない自分、早速、CAに質問。
Q:最近はCAも清掃している?
A:していない、専門業者が実施
Q:清掃に要する時間、人員は?
A:このB777-300で20人程度、乗客数で、投入人数は異なる
  時間は15〜30分(インターバルにより異なる)
Q:傷みが随所にあるよね、清掃もどーだろう?
A:申し訳ない、顧客意見としてレポートします


清掃業務、その内容により、日常清掃定期清掃特別清掃、と分けることができる。
それぞれの業務仕様書が確立していれば、仮に日常清掃で抜けても、次の段階で救済されるが、それが無い場合、結果は明らかに悪くなる。

J社、経営再建の段階で、経費構造を大きく見直しただろうが、冗費は別として、行き過ぎたコストカットによる基本品質の低下はいただけない



これらは、ホテルでも同様。
多くのホテル、清掃業務は外注。
かつ、収支改善のため、分かり易いコストカットの対象となることも多い
受託業者もビジネス、受注金額に見合う要員配置をすることは当然
基本品質を守る社員チェッカーを置かないホテルも増えているため、何らかの対応を考えないと、、、
いつもあなたの傍に、というキャッチ、白々しくなる。



担当の作業性・作業量を考慮して、基本的な方法を決めていた過去の業務仕様書、これを知らないホテルマンが増えている。
このため、はっきり言えば、お手抜き業務が正、としている場合が多い。
その結果が、ボディブローで効いてくる。



以前のブログにも書いた、ある事実。
今は建て替わり、ピカピカになったが、永田町・日枝神社横にあった、ビートルズも宿泊したホテル。
外資ホテルから、ホテルへ、運営主体が変わった後、清掃品質が落ちた
一例、パブリックトイレの金具、メッキがうすくなる位、ピカピカだったが、運営主体が変わった数年後、薄汚れ、曇っていた。



テルマンも世代交代が進んでいる。
電卓で『Dカード』を作成できるフロントマン、いるのだろうか?
いや、Dカード、って何? という質問が出るかもしれない。。。


NCR42号機を使う手作業時代から、コンピュータ処理へ移行。
仕組みも、施設内ホストコンピュータ、分散処理、ASP、クラウド、、と移行、オーダーメイドソフトからパッケージソフトへ、ハードウェア費用は格段に下がったし、使い勝手も向上した。

更に、Webが加わり、目配りする範囲も増している


ただし、根っこの仕組みを知らないと、応用が利かない

良い時代を知っているだけに、過剰品質ではない、基本品質に対するこだわりを持つことの意味を知っておきたい。
改めて原理原則基本、を理解することの重要性、後輩に伝えたい、と思うこの頃。。。。



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