試泊レポート
先日の、那覇での試泊、ホテルでの試食の後、那覇・松山方面へ。
沖縄在2.5年の友人、地元の友人、3人で、、、
和服美人の店でのカラオケ、三線の花、島の人よ、Lady、黄金の花、芭蕉布、、、、島唄を熱唱する友人。
上手過ぎる、、、、
いつまでも、上田正樹、やしきたかじん、で、流している場合ではない、と反省した。
島唄を練習しよう。。。
ところで、、、
試泊したホテル
那覇市内バスターミナル地区、旭橋再開発の一環、B-1街区(手前の高層ビル)、ホテル・商業施設・事務所施設との複合施設として開発された。
(旭橋都市再開発株式会社HPより転載)
地元優良企業が施設所有・ホテル経営、大阪Rホテルズへ運営委託。
開業予定日は、6月1日
客室数:157室(基準客室35㎡ツイン152室、その他スィート5室)
6〜13階に客室を配置
料 飲:メインダイニング&付設バーラウンジ(計115席)、ルームサービス
その他:駐車施設
全体にすっきりした施設内容。
このため、ホテルブランド、他のチェーンホテルと異なる、との意味があるのか、『グラン』を付加している。
客室のマーケットポジション、ナハテラス、ハーバービュー、少し無理はあるもグランドキャッスル、これらのクラス。
主たる競合ホテルはナハテラス、設定価格帯も同様に意識している、と感じた。
モノレール『旭橋駅』からのペデストリアンデッキ、ホテルの入る建物まで連結(2階)されており、公共交通機関利用では非常に便利。
ただし、このクラス、車利用が多いと考えるため、『牧志駅』からペデで連結されたRホテルほどのプラス点にはならない?
最上階(14階)にフロント、飲食施設を設置。
ホテルに到着すると、ビューの良い14階まで顧客を引き上げる仕組み。
デザインコンセプト、計画段階で下記のように変わった、とのこと。
クール ⇒ 沖縄らしさ ⇒ そうは言ってもクール
これに合わせたカラースキーム、設計意図がよく分かる設定。
ロビー・フロント
ローデスクでのシッティングチェックイン 3ブース
広いスペースではないが、ローデスク、上手に配置している。
ELVホール前にラウンジ有り、ウェイティングスペースとしても使用可
おしぼり&冷茶サービスあり、シッティングチェックインにマッチしている
ホテルPMSはNEHOPS、ノートPCを使用、端末の存在感を消しているのはマル
客 室
デザインは、コンセプト別(階層別)に分け、4タイプある
機能別には、下図の様に、基本形は3タイプ
(同ホテルHPより転載)
トリプル可は41室(バスは3点ユニット)
試泊した部屋は、上図3タイプとは異なる「12階コーナーツイン」、那覇港が一望できる
全体に良く工夫している
家具は、機能をきちんと確保、かつシンプル
ペンダント照明を含め、丸型の照明が印象的
I社製、洗い場付バスルーム(1618)
居室側に窓を付け、スルーで海側景色を楽しむことができる
ただ、バスルーム天井4灯、ベイシン天井2灯、少々多い?
一点気になった個所、トイレおよびバスルームドア(引き戸)の取っ手、掴み難い。
爪等で、ドア塗装、引っ掻き傷がつく予感。。。
料飲施設
N工芸社による設計施工、他施設のデザインとは若干異っている
(ホテルHPより転載)
ブッフェ卓は良く工夫されている
ただし、朝食時の卵調理スペース、フード設置が無い点はマイナス
70席程度レストラン部分、家具デザインでみると、3エリアに分けることができる
個室は別、数を稼ぐエリア、寛ぐエリア、各々の家具デザインは大きく異なる
4500〜5500円のメインディッシュ選択ブッフェ、ワインは3000円代が主、としたメニュー
このメニュー計画の施設にしては、少々重い、と感じる部分もある。
(寛ぐエリアの家具)
(ラウンジ)
また、満室時、157室×1.8=280人程度の朝食、捌くことができるのだろうか?
70席のレストラン、2人利用が多いと、有効席数では40席弱となる。
このクラスのホテル、隣接するラウンジ利用での朝食対応は??
同様に、洋食コックが調理する和洋混在ブッフェ朝食、顧客が満足するだろうか??
当初、当ホテルの建設計画を聞いた時、設定クラスの需要はどの程度? と疑問を感じていた。
つまり、ビーチリゾート地域ではいざ知らず、それほど大きいとは言えない那覇市内での需要、この取り合い、し烈だろう、と考えた。
また、立地場所、ここでの高級ホテルの存在、どーだろうか? とも考えた。
基準客室35㎡の設定、今後のことを考えると、40㎡は必要、できれば45㎡、といいたい。
料飲施設、全体規模から無理はあるも、年齢層が相対的に高いことが予測されるが、きちんとした和食堂が無いこと、客室販売に対して、どの程度のネガティブインパクトを与えるだろうか、、、
想定される運営収支、ホテル総売上:10〜11億円程度、GOP:30%前後、と推定するが、固定費比率が高いことは明らか。
気になることは多々あるも、MC契約では委託者が経営責任を負う、事業として、ぜひ成功してほしい、という気持、業界人として、非常に強い。。。