自然。。。

今朝のNHK『小さな旅』再放送、愛知県新庄市四谷の千枚田棚田)、を紹介。
NHK HPより転載 )
700年前から、南西斜面をひとつひとつ、掘り起し、石を積み、『棚田』を作ってきた、とのこと。
多くの棚田、機械を入れるサイズではなく、田植えは当然の様に手植え、期中の草取り、収穫も手作業となる。
農薬使用も少ないのだろう、カエル、小生物等も多く棲み、自然が生きている


その棚田、平野部にある『平田』と異なる、自然との共生
棚田での農業を通じて、小学生が自然と触れ合う教育プログラムもある、という。



農業といえば、京都府在の人が頭に浮かぶ。
街育ちなのに、一念発起、夫婦で田んぼを借り、農業に挑戦
二人のお子さん、喜んで手伝い、という、理想的な環境。
この人も、自然に生かされていることを実感している様子。
ブログ上での知り合い、若干ヤンチャなブログだけど、農業を始めて、現在に至る経緯が良くわかる。
また、そのなかに、旧態依然としたJAとは決別した、埋め込まれた成長戦略を垣間見ることもできる。
彼女のブログの成長、半端でなく、今では100人単位でコメント入れ、忙しい合間をぬい、律儀に、全てにコメントバック。
自分はコメントを入れることも無くなったが、定点観測は継続
http://d.hatena.ne.jp/emerarud/
emerarudさんの更なる成長を期待している。




最近、沖縄での環境アセス関連資料を読み込んでいるせいか、『自然』という言葉に敏感に反応する。
日本の高度経済成長時代、土地(自然)は開発されるもの、置き去りにした土地は経済価値無し、とされてきた感がある。


発、製造業に関連した工場等の整備だけではなく、ある時期からリゾート施設開発も盛んになった。
いわゆるリゾート法のもと、超法規的な開発が促進された、ことも事実。
当時の開発計画、想定利用者数を積み上げると、日本の総人口が年に2回はリゾート施設を利用する、というものだった。
その様な計画、実現できたものは少なかった。


前職時代、リゾート法適用第一号、福島県磐梯清水平でのスキーリゾート計画に参加したことがあった。
やはり、スキー場を造成するためには、森林を大きく切り開く必要がある。
計画途中で事業主体が変更となり、最後までみることはできなかったが、大計画だった。



リゾート法下での開発計画、完成したものは少ないが、事業半ばで中止した計画地、保全もなされないまま放置されているものも多い。
そうなると、原植生が破壊されたままだけでなく、大雨時にはがけ崩れ等が発生する、といった事態にもなる。
結果として、相当数の自然が破壊されてきた


これらを反省し、環境を守る、ということに、軸足が変わって久しい。
環境政策をつかさどる行政、1971年発足した環境庁、2001年には環境省に昇格、各種法律も整備されている。
環境省の任務、地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及び整備その他の環境の保全(良好な環境の創出を含む。)を図る、とある。
未来につなげていく 地球・いのち・くらし 、ということ。



わが事務所が関与している、沖縄プロジェクト。
幸いにして、当プロジェクトで環境影響評価を担当している、学識もあり経験豊富な氏、わが事務所と昔から良好な関係にあり、率直な意見交換も可能。
また、教えられることも多い。
造成した個所に修景植樹する際、原生樹林に戻す、等々、共感する点も多々。


ゴルフ場、ある意味で「造園業」ともいえる。
開場時がスタート、年数をかけて育てていく事業、という面が強い。
一方、その過程で求められる肥料、農薬等については使用制限、がある。
経営からの運営コスト削減、のプッシュも強い。
このため、当初から、造成期間のみではなく、開場後の運営効率をにらんだ計画とする必要がある。


ゴルフコース運営管理の主役であるグリーンキーパーの朝は早い
日の出前にコースを回り、虫の音を聞くことにより、害虫等の発生も知ることができる。
その様なグリーンキーパーのいるゴルフ場、芝、植樹の状態は極めて良好。
プレイヤー目線で見ても、それを実感することができる。
寝坊するグリーンキーパーは論外、深夜および朝露のある日の出前の地道な見回りが必要であり、ある意味、泊まり込み覚悟となる。


検証の基本、域内の希少種との共生を図る計画でなければならない。
前回ブログにも書いたが、遵法は当然のこととして、諸先輩・先人の意見および経験等を学び、自然との共生に留意して、進めることにしている。




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