ブランド。。。

日馬富士白鵬に完勝し、全勝優勝。
 (産経ニュースより転載)
少々物足りない取り組みの感がしたが、日馬富士の万全の攻めが効いたのか、白鳳の反攻は些少。。。
成績にバラツキがあるも、名古屋場所は強い




ところで、、、、
ブランドと提供するホテル品質との関係、友人と議論する機会があり、先週末から、考えてみた。
前職時代にもよく議論となった命題。
とは言っても、先土曜日は都市対抗野球応援、他で、思考が中断した。


基本的な考え、顧客との約束はブランドが表現
顧客、『ブランドが約束する運営・施設品質』が提供されることを、ごく当然のこととして、期待する。
各ホテル(チェーン)、その実現・維持・向上のため、努力している(はず)。
一定の評価を得ているホテルブランド、提供されるホテル総合品質、ほぼ正確に事前予測が可能であり、外れることは少ない。
このため、初めての場所へ行く時、安定的評価を得ているブランドが当該地のホテルリストにあれば安心して選択することができるし、それがブランド価値


マーケットポジションは多段、全てのホテルが最上位を目指す必要はない。
棲み分け、ブランドが訴求するマーケットポジションはブランドが決めること、ビジネスとして成立する、設定マーケットポジションでの勝負、となる。


同時に、関連事業としてマザーブランドを用いてホテル事業を経営する場合、良きにつけ、悪しきにつけ、マザーブランドの影響は大
かつ、マザーブランドに引きずられることとなる。
このため、いやでもマザーブランドとの共生を図る必要がある。



パワポ、その他のパブ系ソフトで作成した、見た目に美しい、ブランドコンセプトシート
机上でまとめること、ある程度の知識があれば簡単な事務作業、自分もそれでOK、と勘違いしていた時期があった。
組織目的に合わせた活動、構成員は同一レベルで理解している、とも考えていた。
しかしながら、ある時、現実は全く異なる、と実感したできごとがあった。


また、インナーコミュニケーションの重要性、これも自分にとって、七不思議のひとつだった。
なぜ標語が必要? テーマ毎に社内イベント、および社内表彰がなぜ必要?  
自分が少しでも向上できる様、学習・努力する、ということが、必ずしも一般的ではない、を理解することに時間を要した。


ブランドが約束する品質を安定的に提供可能となる様、運営システムおよび施設品質等のホテル構成要素の維持向上、に努める必要がある。
これらの維持・向上には、現場での不断の努力・積み重ねが王道、近道は無い


現場力を磨く、という時に思い出す、山本五十六の言葉。
やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず。


関連事業としてホテル事業を営んでいる企業(特に、有名企業)での注意事項。
優秀かつ意欲のあるホテル業界希望者、第一希望はホテル専業者、かつキャリアとして履歴書に書くことのできるブランドを選ぶ、ことは、間違いない。
この現実を理解し、自社要員のスキルをどのように伸ばすか、ここがキモ。


顧客評価の現場、サービス提供時の約束(期待値)と現実のギャップの有無
ブランド約束のみが先行、特にネット(WEB)上で、実力以上のアピールをするケースが多々あるが、現実がついていかないと、顧客の不満は高まり、クレームとなって顕在化する。
チェーンホテルの場合、ひとつでもそういう事態が発生すると、チェーンホテル全体へ波及する。
ネット社会、口コミの影響は多大。。。



個々のホテルでみると、立地環境(競争力)が加味されることもある。
立地環境、出店時は選択できたとしても、その後の、街の発展(衰退)・動きにより、変化するため、一事業者がコントロールすることはほぼ不可能。
東京は別として、一般的には、過去の街の動き・変化、これを織り込み、出店小立地を決める必要がある、といわれる所以。


一例としての業務出張者、一般的に、公共交通機関利便性を求めることが多い。
分かり易さと移動コストを考慮しての判断、といえる。
ビジネスホテルのWホテルやCホテル、ある時期まで、街中の繁華街(夜の飲食系)近くを、立地場所として選んでいた。
それはそれで良く分かる考え方、顧客からも評価を得ていた。


乱暴にいえば、立地評価が、運営・施設品質評価を超えることも多々ある。
これは、ホテルサービスを受ける場合の移動コストが、提供価格から差し引かれ割安になることも一因。
ただし、立地競争力に安住し、運営・施設品質の維持向上を疎かにすると、近隣競合ホテルとの価格競争に巻き込まれることがある。


簡単にこれらをまとめ、図示してみた。
  


マイナスギャップを避けることは当然、プラスギャップはある意味で良しとすべきだが、それも程度もの
提供価格以上の運営・施設品質は、別の言い方をすると、価値の安売り、ビジネスとしては問題。
この辺りのさじ加減が、チェーンノウハウか。




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