台北が面白い

NHKの朝連ドラ、楽しみに視ている。
今年後半、NHK大阪放送局制作「純と愛


ホテルが舞台になっている。
ドラマ仕立てだからやむを得ないが、ホテル屋も視ていると思うけれど、どう感じているのだろうか??
アホ役の宿泊部長、料飲部長、現実にもいるだろうから、おいておくとするも、、、
・純、私服でキッチンに入ることは、衛生面でもタブー
・施設管理のアルバイトがベルガールと館内を走り回ることは、災害発生時しかありえない
・ベルガールが、クロークカウンター(?)に隠れ、カウンター越しにロビーを見ることもありえない
・ホテル会社の社長が、恋人(?)と手をつないでロビーを私服で歩くことも、地方のワンマンホテル以外ない
etc.

と、思いつつも、見損ねると、週末のBS、1週間連続放映に頼る、という様になっている。


東京制作の年前半と、大阪制作の後半、永年視ていると、明らかにカラーが異なる。
当然のことながら、意識して制作(カラー)を分けているのだろうが、大阪の人情ものも面白い。




ところで、、、
先日の台北、25年ぶり。
仕事で行った訳ではないが、時間を作り、欧米・香港系5星ホテル、新しい企画の宿泊主体型ホテルを廻ってみた。
興味のあるホテルでは話も聞き、また、Show Roomもお願いした。


欧米・香港系5星ホテル、に加え、この9月に開業したばかりの日系ホテルオークラ、このクラスは想定通りの施設品質とサービス品質、目新しいものはなかった。
ただ、台北市役所界隈の再開発地域に、距離にして1km内に、同一ホテルグループである、HotelLe Meridien、いずれも連続して新開業していたことに、その自信の程とマーケティング方針をヒアリングしたい、という気持ちになった。
両ホテルのADR、市内で1、2位であることをみると、、、、


それよりも正直な驚きは、宿泊主体型ホテルの企画。
ラグジュアリーな客室にシンプルなFB施設を持つ小型ホテル、が多々。
一方で、バジェット系B&Bホテルも増加している。
台北のホテル事業環境、大きく動いていることを実感した。
また、日本のホテル事情ともよく似ている。


その中で選択、今回の旅行で宿泊したホテル
Les Suites Taipei ching-cheng
事前に、Expedia等のネットで、利用客コメント等を確認していたが、グッドコメントが多く、疑心暗鬼の側面もあった。


ホテルを一言で表すならば、5星クラスホテルのクラブフロアが街中に出現した、という感想。
立地環境は必ずしも良くない、通常のホテル企画屋の判断、多分避けるような場所。
市内に同様企画のホテルを計2施設運営しているが、新しい方のホテル。
このホテル、兄弟飯店(Brother Hoel)の裏、街なかでタクシーをつかまえた時、宿泊ホテルを言っても通じない。
兄弟飯店、と漢字で書けばOK。
その位、目立たないホテルだし、英語も通じない。。。



フロント周りは、80室程度のホテルらしく、狭い。
ただし、平均対滞在日数を考慮すると、この程度で良いか。。。
フロントは、カウンター形式のスタンディングシッティング方式にして欲しかった。
ビジネスコーナーも広く、小ぶりの会議室まで用意している。


料飲施設は、クラブラウンジスタイル。
インテリアも非常に凝っているし、工夫もしている。
朝食はフリー、朝食が終わった後は簡単なおつまみとソフトドリンクはフリー。
アルコールは、フリーではなく、自己申告方式。


客室階は、の字、開放内廊下。
宿泊した部屋の客室面積は30㎡。
バスルームは、現場施工、バスタブ、シャワーブース、シャワートイレ(TOTO)、シングル利用にもかかわらずゆったりしたリネン類が4セット。
ベッドはキングサイズ1ベッド。
ナイトテーブルを含め、機能は当然、ライティングデスクの小物類等々、細部まで気を使った仕様。


客室内には、ウエルカムフルーツ、15時のお菓子類サービス、と気を遣っている。
ターンダウンサービスもあり
リネン交換、遮光カーテン、スリッパをベッドサイドにセット、ナイトパネルをベッド側に向け使いやすくする、等々

このナイトテーブル、コンパクトだけど、非常に機能的、持って帰りたくなった。。




運営要員、レセプション業務とラウンジサービス業務を兼務、運営経費削減を図っているし、同一の顔によるサービスが、利用客に親近感をもたらす。
特に、女性のサービスレベルが高かった。



ホテル企画屋として、総合的にみると、悪くない。
が、これをチェーンホテルとして運営できるか、というと無理
やはり、地域での単独ホテルとして経営するものだろう。



その他の宿泊主体(特化)型ホテル、ブティックホテルとしての位置付けの感はするも、コンセプト未消化だった。
凝り過ぎ、怪しげな雰囲気のホテルもあった。




豊かな食が街にあふれる台北、朝食はきちんとホテルで、しかしながら、昼・夜は外で自由に選択することが、旅行者としては楽しい。
旅行者から見ると、ホテルに過重な料飲施設は不要、という点でも日本と似通っている。
上海、香港、シンガポール、と目がいくが、エアポケットの様な台北、面白かった。
次は、竹島(独島)問題はあるも、親善を兼ねて、ソウルか、、、、



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