再び、台北のホテル
先週末、田舎へ帰ってきた。
その時、お邪魔したスペイン料理の店。
日本夕日100選に選ばれた海岸沿いにあるレストラン、故郷在の家族と共にお昼を摂りに訪問。
料理のことはコメントしないが、会話は十分に楽しんだ。
パエリアを記念にパチリ。
ところで、、、
先日の台北旅行、ホテル企画に関し、大いに刺激を受けた。
前回ブログでもふれた、5星大型ホテルの「クラブフロア」を街なかに実現したホテル。
このタイプのホテル、日本で実現する可能性はあるのか、改めて考えてみた。
大手ホテルチェーンでの事業企画経験では思いつかない企画であることは間違いない。
クラブフロア、名称は様々だが、大型ホテルのなかに、主としてサービスグレードを上げたホテルを抱え込むスタイル。
Hotel in the hotel、と表現することもある。
一般客室と同等面積の客室で、5、000〜10、000円程度の差額が発生、顧客クラブメンバーのみに限定するホテルも多い。
重要顧客へアップグレードすると、喜んでいただける。
滞在中の各種サービスをどの様に評価するかだが、一度使うと病み付きになることも事実。
自分も予算の許す限り、その様にしている。
しかしながら、これは、大型ホテルの全ての機能を自由に楽しむことができることに加えての特別サービスであり、差別的優越感も加味されている。
この様なクラブフロア、これだけを取り出し、単独ホテルとして、街なかに置く、という発想がどうしても出てこない。。。
ただし、一般利用者、難しいことは考えず、ブティックホテルとしてとらえているのかも知れない。
宿泊した宿泊主体(特化)型ホテル Les Suites Taipei ching cheng
ネットでの評価、部屋が広く豪華、ラウンジもおしゃれ、朝食もそれなりに満足、サービスも良い、etc
バッドコメント、場所がわかり難い、等、ごくわずか。
自分自身、2泊してそれなりに満足感を得ることができた。
当ホテルの運営収支、ヒアリング結果を交え、勝手に想定してみた。
前提:
延床面積:5,000㎡
80室×60㎡と想定、丸めた数値
客室数:80室
ADR:NTD5,000
OCC:70%
平均滞在日数:2.5
FB:Free Breakfast(収入計上せず、原価はその他費用に含む)
その他はラウンジ営業(アルコール飲料のみ有料)
社員数:12+7(HK・コック)
FBサービスは、朝も含め、フロントクラークが兼務
運営収支(台湾ドル表示 JPY1=NTD3で換算すると日本円となる)
収 入:123,662,000
客室:80×(5000×1.1)×70%×365(サービス料計上)
付帯収入:客室収入×10%(ロビーラウンジの飲料売上含む)
人件費:18,500,000
マネージャー:NTD160万(年間)
一般社員平均:NTD100万(年間)
HK・コック:NTD70万(年間)
その他:16,352,000
NTD800×(80×70%×365)
Free Breakfastを含め、ロビーラウンジの費用等も含む
販管費:18,550,000
総収入×15%(水光費込)
GOP:70,261,000
GOP%:57%
該ホテル、日本で建築すると、FFE込みで、120万円/坪程度。
一方売上効率は、、
総売上: NTD24,732/㎡ NTD101.780/坪 日本円換算で、305,340円/坪
GOP: NTD14,050/㎡ NTD46,470/坪 日本円換算で、139,410円/坪
建築費等の事業費が不明だが、このホテルの事業価値は??
金利等が国により異なることもあり、事業者の期待利回りも異なる。
当ホテル、台北市内で2号店の様だが、事業者の期待利回りを具現しているのだろうか??