南の島の話

NHK朝連ドラ「純と愛
ホテル業界ではタブーのこと、様々。
以前のブログ、「業界考証」担当を置くべきでは、と提言したが、実現していない様だ。


毎朝、今回はどーだ? と思いながら、欠かさず、視ている。
期待通り、毎朝1回程度は、えっ?? ということがある。


純は、先週からブライダルへ異動となった。
宿泊・ベルガールから料飲・宴会販売への異動、それはそれであるのだろうが、抜擢(?)人事異動であることは間違いない。
しかし、宴会サービスの現場を経験しない人にとり、宴会予約の打ち合わせは、ハードルが高いが、ハートで乗り切っている。


ある人が、「純と愛」のホテル業界掟破り、を毎週報告したら、と。。。
が、ホテル業界も様々、必ずしも掟破りではない、と否定される内容もあるだろうから、止した。
そうはいっても、GROが、ホテル・パブリックスペースで、純に個人的事情で接近する場面、これは無い。




ところで、、、、
後輩が総支配人として頑張っている、石垣島にあるホテル。
今回の出張で再び宿泊。


同ホテルに、新業態飲食店が10月開店

畑の焼肉屋さん、「畑人(はるさー)
営業中の店舗を見ることはできなかったが、店舗および運営方法を確認した。
地元野菜と石垣牛・美崎牛の焼肉を組み合わせたもの
野菜を、店舗入口付近の台に、市場の八百屋の様に沢山並べている、とのこと。
開店1ヶ月で、来店者の宿泊者(高単価)比率、50%から80%になった、と嬉しそうだった。



およそ1年前の石垣島出張で宿泊、その後輩とのことを以前のブログで書いた。
それは、、、
ホテルのサービスは、スーパーマーケットではなく、市場と、社員に説く。
市場で買い物をする時、お店の人との会話が大きな楽しみのひとつ。
これを例にとり、サービス員と顧客とのコミュニケーションをとることの重要性を、市場を例にとり、わかり易く説明したもの。
つまり、売り場を回遊、会話を交わすことなく精算するスーパーマーケットと対比して、その効能を説いていた。
顧客とのコミュニケーションをとることの大事さを、わかりやすい言葉で、草の根運動と言っていた彼。
そのマインド、着実に根付いていることを実感した。


このこと、某ホテルのGMが、『その語り、いただき、実践しています。』、と言っていた程、共感を得るものだった。



で、今回、もうひとつヒット
朝食を2人で摂りながらの会話。


プラモデルの接着剤、各パーツを繋ぎ、完成後は見えないが、しっかり機能している
総支配人の役割、その接着剤である、ということ。
多岐にわたるホテルの職能を、プラモデルのパーツに例え、きちんとひとつの形に仕上げる、と言いたかったのだろう。
目立ちたがりの総支配人が多いなか、接着剤に例える総支配人の役割。

すとん、と落ちる内容だった。


この接着剤の役割が総支配人に求められる全てではないが、非常に重要な機能であることも事実。

いつ、そんな悟りを開いたんだ? と聞きたくなった。



同ホテルの朝食ブッフェ、湯煎のものは全くなく、全てキッチンでの調理メニュー。
若い女性が、「冬瓜のそぼろ餡かけ」、たっぷりお替りしている場面もみた。
こういったところがうれしい。


ややもすると、朝食は一定の高需要あり、ということで、レストラン運営における固定収入(=固定利益)とされている。
一方、顧客は朝食を大事にし、その評価がホテル評価に直結する。


季節により異なる顧客の年齢層に合わせているが、内容は、健康中心、地元野菜を多く用いた和食メニューが構成率で33%強、料理のみでみると60%程度、当ホテルの朝食に対する評価は非常に高い。
評価の厳しい状況で、このホテルの顧客評価は高まっている。



話題性のある新規ホテルと異なる、開業20年以上経過、リノベもままならず、知恵・手仕事での運営工夫で頑張るホテル、ここがポイントであり、評価!!
地道な努力が実を結んでいる姿を見た。。。



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