8月6日に思うこと

今日は、68年前、広島へ原爆が投下された日。
例年通り式典が行われ、ルース米駐日大使も出席した。

 広島市HPより転載

NHKの中継を視て、毎年のことながら、戦争および無差別殺戮兵器としての原子爆弾について考えさせられる。
広島市長による「広島平和宣言2013」にも感銘を受けた。


式典には、東電・福島原発事故に関連する人達も出席していたが、原発原子爆弾も、その原理は同根
原発事故による被災者および事故現場で作業する人達、形を変えた平和時の被爆、といえる。
広島での被爆者に対する差別、福島における原発事故の被災者の苦悩、当事者でなければ真実は分からないことかもしれないが、思いがいく。


原子力発電災害時対応を含め、建設から廃炉までの一連のプログラム、リスクを許容範囲まで下げた対策を講じた上での利用、エネルギー政策において有り、だと考える。
ただし、安全神話が崩れた今、断片ではなく、全体を見通し、判断することを誰が担うのか?



8月4日夜、NHKスペシャル日本のインフラが危ない
吊り橋のワイヤ切れ、トンネル崩落、、、危険橋の使用禁止を含め、様々な事故が発生している。
番組での映像、紹介された事例はほんの一部だろうが、行政の問題意識、実施している点検作業等をみると怖くなる。
点検を実施した専門家の発言。
要所を確認することが点検、それが無ければ、単に見るだけ。」
「指示する側も、指示される側も、その意味を理解しないといけない。」
どの様な場合にも当てはまる真理、大きくうなずくことができる。


新規のインフラ整備、これには地方を含め、力が入るが、既存インフラの保守には、お金も廻らないし、気が廻らない。
新規インフラ整備にまわす予算を1年間凍結、その予算により、既存インフラの一斉点検・必要な保守・保全工事を実施、という様な判断をする政治家はいないのか、と思ってしまう。


意識のあるホテルでは、「中長期施設維持修繕計画」を策定、計画的に実行している。
つまり、計画にそったメンテナンスを実施することにより、施設性能の維持・向上に努めている。
これを怠ると、施設競争力が無くなり、顧客から見放されてしまうことになる。
インフラも同様だと考えるが、行政には期待収益達成という命題がない、からなのか??



海軍あって国家なし、という、旧海軍幹部の発言もあったし、同様の趣旨が旧陸軍幹部の回顧録にもある。
日本は、未だ変わっていない、ということか。。。