セレンディピティ、って?

スマホ、歩道、電車のなか、駅の通路・階段・自動改札機、ところかまわず、画面に集中し視界が極端に狭くなっている
他の通行者に迷惑をかけていることを認識していない人の多いこと。
カップルが食事中、話しもしないで、ひたすら各々のスマホをみている、という不思議な光景を目にすることもある。


たいそう普及したスマホだが、逆に、自分を縛ってしまうスマホに抵抗する向きも出てきている様だ。
NY Timesの記事「セレブのスマホ断ち
同紙・同記事紹介webより転載
この写真、会食時、席に着く時、各人のスマホをテーブル中央におく、という絵、面白い。
こうしないと、ついスマホに、目が、手がいく、ということだろう。
スマホ断ち」という言葉、面白くはまる。


ネット中毒もある。

大きくてもPC画面は18〜24インチ程度、スマホだったら4インチ程度の世界、非常に狭い視野で考え・感じる、ことになる。
しかも、そのデータはスクリーニングのかかった内容、多くはRawデータではない
札幌・羊ヶ丘展望台の「クラーク博士」像をみて欲しい。
高知・桂浜の「坂本龍馬」像でも良い。
いずれも、大きな世界へ顔を向けている。
流行言葉になっている「」も良いけれど、小さい画面ではなく、大きな世界を見て、感じ・考えることが肝要。


LINEで、仲間はずれにならないため、深夜遅くまで必死にフォローする、という変な現象も頻発している、とのこと。


スマホ、所詮は便利な道具、道具に使われる様な愚に陥りたくない



ところで、、、
serendipity
ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、何かを発見する能力、ということらしい。

放送日は忘れたが、Ch.5脳科学者・茂木健一郎氏が『いつやるか? 今でしょう。』で有名な塾講師、林修氏の脳の働き・特質を分析、の番組での発言に出てきた。

気づく、想定外の周辺視野を持つ、意識して周囲をよく観察する、、、、
クオリア(感覚質)を鍵として、脳科学をやっています」、との自己紹介がある茂木氏の言葉。


ウィキペディアをググッてみた内容の一部を転載。
セレンディピティという言葉はとても表現力に満ちた言葉ですよ。この言葉を理解していただくには、へたに語の定義などするよりも、その物語を引用したほうがずっとよいでしょう。かつて私は『セレンディップの3人の王子』という童話を読んだことがあるのですが、そのお話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。なぜ分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです。さあ、これで「セレンディピティ」がどのようなものか理解していただけたでしょう?

と書かれていた。


ところで、serendipitysensibility、意味するものは微妙に異なるだろうが、その使い分けはどうだろう?
sensibility、前職時代から日常的に使っている言葉。
企画開発屋には必須の能力、とも言っていた。
特に、出店候補地調査、DDでは、基礎的な数値把握に加え、五感をしっかり働かせることが求められる。
数値・言葉に表れない微妙な隙間、これを感じ取り、総合評価する。
意識して訓練しないと発達しないし、それでも結果としての個人差は大きい。


サービスの現場でも同様。
顧客の動き・表情により、顧客の求めるものを察知、迅速対応する力がそれだと、話した。
施設の劣化、微妙な変化の継続による積み重ね、となるが、その微妙な変化を感じ、迅速対応することが、施設品質の維持につながる、とも話した。


こう書いてくると、これまで使っていたsensibilityserendipityと置き換えることが適切なのか?
何となく違う気もする。。。。
悩んでも仕方ないから、英語の達人に質問することにしよう。
いや、単なる言葉の意味だけでもないだろうから、お会いしたことはないけれど、茂木氏にメール相談してみるか。。。




今月29日、初孫のお宮参り、日本橋蛎殻町水天宮を予定しているが建て替え工事中、日本橋浜町での仮宮
しっかりお祝いしてあげたい




http://www.timeandtide.co.jp/




と書き、投稿後、ネットをググッてみたところ、茂木氏のブログにヒット。
そのなかに答えがあった。以下は、その転載。             
セレンディピティ、それは、偶然の出会いは誰にでもあるけれども、その時にその出会いに「気づいて」、いろいろ考え、吸収して自分のものに することができるか、つまりは「偶然」を「必然」にすることが できるか、というもの。脳は外界といろいろやりとりしながら変化して行くオープン・システムである。 「セレンディピティ」はopen dynamical systemの脳の本質に関わる能力だ、ということ になる。


やはり、重なる部分もあるが、微妙に、別物だな。。。