大阪、、、

先週末の大阪、「ながほり」を再訪。
今、大阪で、予約を取りにくい飲食店の上位に位置する、と聞いた。
確かに、当日も満席、席が空くと入れ替わりに、次の予約客が、、、
ただ、移転前の長堀橋近くでの営業時とは異なる客層になっている、ことを感じる。
NHKでも取り上げられた影響があるのだろうか??
 季節野菜ギュウギュウ
利用客としては、ほど良く混み、ほど良くゆとりのある店が居心地良い。
今は、この料理の様な状態であることが、勝手に、気になる。




ところで、、、、
今回の大阪、独特のインテリアで女性に人気のあるホテルに宿泊した。
JR難波駅に隣接、21階から上がホテル、下層階にオフィス・商業を併設した複合施設として開業したホテル。
350室弱の客室、19㎡のシングル・ダブル、23㎡のツイン、他、と、主力客室の面積は従来通り。
客用エレベータホールから客室階に入る際、フロア単位でコントロールされた入口が設置されており、セキュリティは向上している。
建物形状故、客室配置は中廊下・コの字、内側の客室ビューは悩ましい。
洋食、和食、鉄板の3施設であり、施設規模からみても合理的な配置。
宴会場は、340・380㎡が2室、200㎡前後が5室、他、ブライダル&個人宴集会を主たるターゲットとした、と感じる構成。


インテリア、従来の濃さがとれており、相対的に平均的になっている。
また、同ホテルチェーン、密度の高い施設配置だったが、これも解消していることが少々残念。
つまり、照明器具類で多少の特徴は出しているものの、色のうすいホテルに仕上がっている。
これまでは、独特のインテリアと配置密度の高さが心地よさと特徴をだしていた
複合施設内のホテル故、ホテルが求める壁面位置とはならないことがその原因?
当ホテルチェーンのホテル企画、建築意匠でコンセプトを具現することが主、複合施設には馴染まない、ということか



同チェーン、大阪市内では、「マザー+ α」ブランド、梅田(194室)、OBP(240室)、と当ホテル(348室)の計3ホテル(計782室)を運営しているが、各々、インテリアコンセプトが異なる様だ。
各ホテル、しっかりした宴会場をもっているが、営業面でのバッティングはないのだろうか?



OCAT横の立地、前職時代にホテル計画として、数回持ち込まれ、検討したことがある。
当地近くには、JR難波駅、市営地下鉄・南海電車難波駅」、近鉄線「難波駅」もあるが、周辺環境を含めて、ホテル立地として難しいと判断、断念した。
今回、興味を持って、完成後に初めて訪れたが、当地に大型施設をよく計画した、と感心。
みなみ・心斎橋地区のブライダルマーケット、さらに厳しくなることだろう。
当ホテルの営業実績、非常に興味がある。
みなみ地区に、この様な大型施設が成立するということは、大阪もまだまだ元気?!、ということか。。。


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8月6日に思うこと

今日は、68年前、広島へ原爆が投下された日。
例年通り式典が行われ、ルース米駐日大使も出席した。

 広島市HPより転載

NHKの中継を視て、毎年のことながら、戦争および無差別殺戮兵器としての原子爆弾について考えさせられる。
広島市長による「広島平和宣言2013」にも感銘を受けた。


式典には、東電・福島原発事故に関連する人達も出席していたが、原発原子爆弾も、その原理は同根
原発事故による被災者および事故現場で作業する人達、形を変えた平和時の被爆、といえる。
広島での被爆者に対する差別、福島における原発事故の被災者の苦悩、当事者でなければ真実は分からないことかもしれないが、思いがいく。


原子力発電災害時対応を含め、建設から廃炉までの一連のプログラム、リスクを許容範囲まで下げた対策を講じた上での利用、エネルギー政策において有り、だと考える。
ただし、安全神話が崩れた今、断片ではなく、全体を見通し、判断することを誰が担うのか?



8月4日夜、NHKスペシャル日本のインフラが危ない
吊り橋のワイヤ切れ、トンネル崩落、、、危険橋の使用禁止を含め、様々な事故が発生している。
番組での映像、紹介された事例はほんの一部だろうが、行政の問題意識、実施している点検作業等をみると怖くなる。
点検を実施した専門家の発言。
要所を確認することが点検、それが無ければ、単に見るだけ。」
「指示する側も、指示される側も、その意味を理解しないといけない。」
どの様な場合にも当てはまる真理、大きくうなずくことができる。


新規のインフラ整備、これには地方を含め、力が入るが、既存インフラの保守には、お金も廻らないし、気が廻らない。
新規インフラ整備にまわす予算を1年間凍結、その予算により、既存インフラの一斉点検・必要な保守・保全工事を実施、という様な判断をする政治家はいないのか、と思ってしまう。


意識のあるホテルでは、「中長期施設維持修繕計画」を策定、計画的に実行している。
つまり、計画にそったメンテナンスを実施することにより、施設性能の維持・向上に努めている。
これを怠ると、施設競争力が無くなり、顧客から見放されてしまうことになる。
インフラも同様だと考えるが、行政には期待収益達成という命題がない、からなのか??



海軍あって国家なし、という、旧海軍幹部の発言もあったし、同様の趣旨が旧陸軍幹部の回顧録にもある。
日本は、未だ変わっていない、ということか。。。

運営品質基準。。。

夏は、やはり花火大会
 
先週末の「隅田川花火大会」、名古屋みやげの「ひつまぶし」を食べながら、TV中継を観ていたが、大雨洪水注意報の発令により、7時39分、中止になった。


次は、8月10日の「東京湾大華火祭
花火は、TVではなく、現場で、花火そのものに加え、音・火薬の匂い・雑踏・浴衣姿の女性、これらの要素が無くては面白くない。
勿論、缶ビールを片手に持って。。。




ところで、、、
5月27日のブログ(客室内のグラス、シルバー、茶器類等の什器の洗い)に対し、数名の方からコメントを頂いた。
実際に現場で運営に携わっている人達からのコメント。
コメント内容は省略するが、少々気になったため、改めて、グレード・業態別のホテルの現場にヒアリングしてみた。
1.個別コンテナで回収、スチューワードで洗浄している
  サーキュレーション用として、客室用什器類を別に用意している
2.コンテナで回収、サービスステーションで洗浄している
  その日のうちに洗浄・拭き上げを済ませ、客室へセットする
3.客室内で洗浄をしているが、食器用洗剤・拭き上げ用の別リネンを持たせている
4.客室内で洗浄、食器用洗剤は使用せず、拭き上げ用の別リネンを持たせている
  口紅等の汚れは、客室内の手洗い用洗剤で落とす様にしている 
5.客室内で洗浄、客室内のきれいなタオル類で拭いている
  口紅等の汚れは、客室内の手洗い用洗剤で落とす様にしている 


この順番、ほぼホテルグレードにならっている
昔は、サービスステーション、あるいはスチュワードで洗っていたが、経費削減で客室内での洗いに変更した、というホテルも多々ある。
経費削減の圧力がそうさせているのだろうが、このことを気にしているホテルマンもいた。
一方、リブランドにより、新ブランドの衛生基準に基づき、客室内洗浄を取り止め、客室から回収しサービスステーションでの洗浄に変更した、というホテルもあった。
リブランド前のDDにより受けた、重要指摘事項のひとつだった、とのこと。



自分の立場からは何とも言えないが、、、
ホテルでのドリップコーヒー等の温かい飲物無料サービス、コンビニでの缶ビール等の飲料持ち込み、が多く見られるため、客室内の什器類の使用頻度は高い。
客室内の什器類、レストラン等での食器類と同様に考えることが、衛生面では正しいことは明白。


客室内寝具、デュベの採用も進んでいるが、その意味することを知らない?、というホテルも散見される。


取り上げた客室内什器類の洗浄、本当に小さいことだが、運営品質に対する基本的な考えが現れる具体的なものとしてとらえている。
コスト削減努力を継続することは当然のこと、不要な経費をかける必要はない。
ただし、安全・安心・衛生、というホテルの基本を忘れることはできない。
特に、本来のサービスを切り込んだ時代に参入した若いホテルマンに、あるべき姿を伝える、ことは先輩の役割。




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新しい観光スタイル

昨夜、事務所からの帰り、いつもの様に、ロックフィッシュでクールダウン。
ひさびさで会った、同店の常連、6月に3回沖縄方面を旅行した、沖縄フリーク
8月にも再訪、いや9月にするか? とも言っていた。
沖縄の話になり、盛り上がった。


旅先としての、北海道と沖縄の違い?
何れも魅力あふれるディストネーションであることは間違いない。
特に、秋の北海道、陸と海の食材、間違いなく、万人が認める美味しさ。

一方、沖縄
ステーキは別として、島料理を好きになる人、そうでもない人と分かれる。
しかしながら、沖縄が好き、また行きたいという人が非常に多い。


いずれも、人気があるが、、になるのは、明確に沖縄。
つまり、『おきなわ病』にかかる、ということ。
しかも、この病、慢性病、いや生活習慣病になる
その病を治す治療薬を強いてあげれば、航空運賃
航空運賃もLCCが参入しており、もはや薬はない?!
沖縄県観光政策課が16日発表した沖縄県への6月の観光客数は48万9100人(前年同月比14.7%増)、6月の実績として過去最高水準を記録。
月ごとの観光客数は4カ月連続で過去最高を更新。



その沖縄の新しい観光
那覇の街歩き、まちまーい(街巡り)
特別コースを含め40種類程度のコースが設定されている。
そのHP
http://naha-machima-i.com/
 同HPより転載


このまちまーい沖縄を初めて訪れる人向けというよりは、リピーター向けか?!
地元の人が案内するもので、内容が深い。
次の沖縄訪問では、どのコースを? あるいはコースのハシゴもあり。



自分は「早起きは三文の得 農連市場まちまーい」かなぁ。。
農連市場は早朝3時位からスタート、9時位にはほぼ売り切れ/商売終了。
コース予約して自分自身の時間を縛らないと、10時位に市場へ行き、ガラーンとした風景、「えっ、もう市場が終わっている。」ということになりかねない。
早起きのおじい&おばあが、自分の畑で収穫した農産物を持ち寄り、段ボールの上に並べ、相対商売する様は、いつも新しい発見があり、何回訪れても楽しさは変わらない。
農産物の他、お魚、日用品等もある。
市場入り口にある「丸安そば」の軟骨ソーキそば、妙に美味しい。
もちろん、「構内食堂」のボリューム満点の沖縄そばも同様。


ただ、この農連市場を含む一体が再開発される、というニュースもある。
H21年4月、那覇市が発表したものだが、その後の進展は目にしていない。
http://www.city.naha.okinawa.jp/sosiki/stuff/sigaichi/nourenBousai.pdf
防災上の問題はあると思うが、栄町市場を含め、農連市場は残して欲しい、と強く願っている。


寄んな〜 酔んな〜 桜坂」は、少人数で行く方が楽しいから、これは除外。
しかまち・カンパチ・栄町市場めぐり」も、やはり、同様。



全国的に街おこしが盛んだが、深い面白さと、多種多様なコースを設定できる「那覇」に軍配をあげたい、と思う自分も「おきなわ病」に罹っている?!



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組織の業。。。

過去に、NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」3回に分けて放送された。
大変な反響を呼んだ番組であり、DVDでも販売されている。
今回、改めて、番組制作に携わったNHKの人達が執筆した、新潮社刊の本を読んだ。

以下は、3回の放送で、放映の最後に語られた内容であり、全て、同書からの引用です。


1.開戦 海軍あって国家なし
それぞれの仕事に埋没し、国民ひとりひとりの命が見えなくなっていった将校たち。
その姿勢は、海軍あって国家なしと言わざるを得ません。
そうした内向きの姿勢は、戦後に至っても続き、元将校たちは、反省の弁を述べながらも、その記録を国民に公開しませんでした。
しかし、私は、彼らを一方的に非難することにためらいを感じてしまいます。
縦割りのセクショナリズム、問題を隠蔽する体質、ムードに流され意見を言えない空気、責任のあいまいさ
元将校たちが告白した戦争にいたるプロセスは、今の社会が抱える問題そのものであり、私自身がそうした社会の一員であるからです
元将校たちは、二度と過ちを犯さないために、反省会を始めたと語っていました。
彼らの言葉を真の教訓としていける社会でなくてはならないと強く感じました。
それが、あまりにも多くの犠牲者を生んだこの国に生きる私たちの責任だと思うのです。


2.特攻 やましき沈黙
反省会に参加していたひとりひとりは、特攻は決して命じてはいけない作戦だと、心の中ではわかっていました。
しかし、その声が、おもてに出ることはありませんでした。
間違っていると思っても、口には出せず、そうした空気に倒人が呑み込まれていく
そうした海軍の体質を、反省会メンバーの一人が、「やましき沈黙」という言葉で表現していました。
しかし、私は、この「やましき沈黙」を他人の事として済ますわけにはいかない気持ちになります
今の社会を生きる中で、私自身、この「やましき沈黙」に陥らないとは断言できないからです。
特攻で亡くなった若者たちは、陸海軍あわせて五千人以上。
そのひとりひとりが、どのような気持ちで出撃していったのか。
決められた死にどう向かっていったのか
その気持ちを考えると、いま、私たちが反省会の証言から学び取るべきものは、ただ一つのことではないかと思います。
それは、ひとりひとりの「命」にかかわることについては、たとえどんなにやむをえない事情があろうと、決して「やましき沈黙」に陥らないことです。
それこそが、特攻で亡くなった若者たちが、死をもって、今に伝えていることではないかと、私は思います。


3.戦犯裁判 第二の戦争
ここは、海軍反省会が行われていた水交会です
十一年にわたって続けられた反省会は、平成三年四月に聞かれた百三十一回が確認できる最後の回となりました。
その後、膨大な証言の記録は、埋もれたままになっていました。
ここで交わされた議論から見えてきたのは、無謀な作戦でも、いったん始まると誰も反対できなくなる組織の空気です。
本来、ひとりひとりを守るために存在する国家や組織が、あるべき姿を見失い、逆に個人をいとも簡単に押しつぶしてしまうという現実でした。
この反省会での議論は、今の社会にも通じるものがあると私は思います。
今回番組で取り上げた人たちの多くは、海軍という組織のために忠実に自分の役割を果たしていました。
そのことが、結果として、組織の利益を優先し、個人の存在を軽視することへとつながっていきました。
そこに、現代の組織にも通じるものを感じざるを得ないのです。
あの戦争では、日本人だけでも三百十万人、アジアではさらに多くの命が失われています。
この悲劇を二度と繰り返さないため、反省会の証言から、読み取るべき教訓とは何なのか。
それは、どんな組織よりも、ひとりひとりの命のほうが重いということではないかと、私は思うのです。



これらのこと、過去の話ではなく、現在に通じている。
じっくり、考えてみよう。。。。

運営の基本がどこかに??

大相撲5月場所、面白かった。
それにしても残念な「稀勢の里」の14・15日戦、千秋楽でも琴奨菊に完敗した。。。

白鵬」強いことに変わりはないが、千秋楽の日馬富士戦、14日の稀勢の里vs白鵬戦とは異なる
 産経新聞HPより転載



ところで、、、、
最近、宿泊主体(特化)型ホテルにはまっている。
先週金曜日、後発ホテルチェーンが展開するホテルに宿泊。
この10年でホテル数を伸ばしたホテルチェーン。
1階にコンビニ、宿泊者が買い物する姿、多々あり。


ネット安値で予約。
チェックインは機械精算、すんなり手続き終了。
フロントカウンターには、数種類のフルーツ系紅茶、インスタントコーヒー、緑茶類をセット、セレクト可能。
加えて、ミルク、シュガーもある。
ミルク、この手のホテルでは珍しい、コーヒーフレッシュ


客室でのこと。
備え付けの陶器製カップでコーヒーを、と思い、カップを取り出した。
念のため、カップを光に当ててみると、底部にオリがベッタリ残っている。
ミルクの残滓だった。
粉ミルクもそうだが、コーヒーフレッシュを使うと、カップに残滓が必ず残る。
このため、カップ類の洗浄には特に気をつけなければならない注意点。
品質をあげようとしていることは理解するも、全体工程を考慮しない場合、配慮がアダになる。


このクラスのホテル、客室備え付けのカップ・グラス類の洗浄、ハウスキーパーが客室内水場で洗い、そのままセットすることが多い。
念のため、チェックアウト時、ハウスキーパーの作業場を覗いてみたが、什器類を回収をしていないため、同様だと考える。
300室弱の客室のうち、13㎡強のシングルが280室のホテル、宿泊階のハウスキーパーが持つルームリストをみると、ほぼ満室、7割強の客室が2名利用だったことは、おいておくが。。。。
ホテルを出る時、フロントインチャージにこの事実を告げ、次回の改善を期待している。


コスト削減の一環だろうが、衛生・清潔という点では明らかに劣る
リネンカートに、什器洗浄後の拭きあげ専用リネンを用意していることもほとんどない。
つまり、客室内のリネン(使用後リネン?)で水気をとり、再セットということか。


前2回ブログに、フロントスタッフが、自分の販売する客室品質に思いが至っているか? という疑問を書いた。
多くのフロントスタッフ、単なるチェックイン・チェックアウト作業に終始している姿が気になっている。
客室清掃は別の人の仕事、自分はフロント作業のみ、では、真の顧客満足を得ることはできない
フロントスタッフにも、全客室を頭割りし、責任をもって品質チェックするフローを設定する必要があるのではないか?
それがあって始めて、自信と責任をもって、顧客を客室へ案内することができる。


sanitalized、というカバーペーパー、懐かしい言葉。
使用済みの客室内陶器・グラス・シルバー類をコンテナにつめ、スチュワードへ下ろし、そこからの洗浄済什器類をセットする、ことは、ホテルとして当然の作業の一環。
最近は、そうでもないホテルが多くある、という事実。
宿泊特化型ホテル、料飲部門を持たない、あるいは外部委託、がほとんど。
結果、ホテルスタッフに料飲部門出身がいないことになるため、食器洗浄ということに思いがいかないことも理由のひとつかもしれない。



石垣島にある、ホテル、楽天等のネット評価も高い。
地元のおばあが調理する朝食込みの客室販売、提供価格の低い宿泊主体型ホテル。
1階バックヤードに食器洗浄機を設置、朝食対応を終えたスタッフが、客室から回収した什器類を洗浄・乾燥、処理済什器類を移送コンテナへ、と作業している。
つまり、やればできる、意識の問題、と理解している。


運営コスト削減、必要なことではなるが、超えてはならない線を守ってのコスト削減では? と感じた、残念な事実。。。。


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事務処理が変わることで、何が必要?

JR博多駅・博多口から徒歩2分、今年4月に開業したホテル『ブラッサム博多中央』1階にあるレストラン『ごちそうダイニング ななつの花』。
宿泊主体型ホテルでは、ややもするとレストランは手薄になる。
これを、「ぶどうの樹(グラノ24K)」と組み、話題性ある高品質のレストランに仕上げたことが画期的な企画。
宿泊客への高品質の朝食提供に加え、街に顔を向け、事業性確保を目指している。
話題性あるレストランを持つホテル、ホテルとしての認知度も早期に上がる。
朝食を大事にすることがホテル営業にも好影響を与える、ことは事実
 ぶどうの樹HPから転載
この様な朝食を摂ると、一日が元気になる、こと間違いなし。



ところで、、、
先日、複数の宿泊主体型ホテルに泊まることがあり、事務処理の違いに気づいた。
同タイプのホテル、チェックイン時に宿泊料金の支払いを済ませる(前精算と称している)ことが多い。


宿泊特化型/宿泊主体型ホテル、前精算する理由を質問したことがあったが、『チェックアウト時にお待たせしないため。』、という説明が多い。

当日予約、予約無し( Walk in )の場合、デポジットをお願いすることは理解できる。
前精算というが、本来はデポジット
デポジットとして「預り証」を発行、チェックイン時の処理時間がかかる。
また、チェックアウト時、ゲストフォリオを発行するため、総所要時間は変わらないのでは? という感想を持っていた。


整理すると、次の様になる。
共に、前精算をいわれた時、クレジットカード支払とした。
ホテル1 
 チェックイン時、宿泊料金をクレジット精算、「売上票」(のみ)を手渡された。
 チェックアウト時、ゲストフォリオをプリントアウト
 そのフォリオの内容(4月1日から1泊)
  4月1日 XXカード -10000円
  4月1日 宿泊料金   10000円
       バランス     0円
  
ホテル2
 チェックイン時、宿泊料金をクレジット精算、「売上票」に加え「お預り証」を手渡された。
 チェックアウト時、ゲストフォリオをプリントアウト
 そのフォリオの内容(4月5日から1泊)
  4月5日 チェックイン精算(クレジット) -10000円
  4月5日 宿泊料金      10000円
       バランス        0円

ホテル3
 チェックイン時、レジカードを記入、渡された客室カードキィにより、チェックインマシンへ。
 機械で精算、ゲストフォリオも併せてプリントアウト。
 チェックアウト時は、係員が端末を確認、他の利用が無い場合、追加の手続き無し。
 このホテルのチェックアウト所要時間が最短。
 そのフォリオの内容(4月8日から1泊)
  4月8日 ご請求額    10000円(下段に明細印刷あり)
  4月8日 クレジットカード  -10000円
       バランス      0円


いずれも到着日に売上&精算されているが、ホテル3は別として、「クレジット売上票(本人控)」のみ、と「お預り証」を併せて発行する、の2種類の事務処理となっていた。
現金の場合、ホテル1でも「お預り証」を発行しているとのこと。
つまり、クレジットカードの場合、売上票(本人控)があるから不要、との判断だろう。
しかしながら、ホテル2、「お預り証」を発行しながら、フォリオでは精算済となっていることはどうか
クレジットカードによる前精算、「お預り証」を発行しているホテルは非常に少ない、との友人の弁。


従来、当日予約、予約無し( Walk in )の場合、チェックイン時、デポジット(概ね、宿泊料金+20%程度のキリの良い金額)を要求、現金支払の場合はその現金、クレジットカードの場合は事前認証、が一般的だった。
かつ、現金の場合は端末入力も行うため、Dカード、ジェネラルキャッシャーズレポートにその取引が残る。
つまり、各勘定に足跡が残ることとなる。
預り現金を投金庫に入金せず、フロント会計で保管、翌日振替処理とする、簡便法もあるが、、、


客室の売上・精算に対する考え方が変わってきた、ということか。
当日売上・当日精算、ということは、商品を販売、POSで売上登録&精算、と同義にうつる
その他の利用がない場合、宿泊日の夜締めで、バランス=0、となり、Net outstanding(滞在客未収勘定)=0、ともなる。
スッキリしている、といえばすっきりしている。
一日の締めとなる、夜のフロント会計チェック、フロントのメンバーをみる限り、簡素化されているのだろう。


インターネット販売が進み、提供される客室料金は非常に多様化している。
また、チェックインマシンを使用するケースは除き、PMS導入が進み、ゲストフォリオ(領収書)のプリントも自由自在、システムによっては、会計監査は非常に難しい状況となっている。
処理は簡素化に向かう、ホテルスタッフの雇用環境も更に流動的になっている、こういった現実に即した対応が必要になってくる。
つまり、全体を見渡し、最適な処理システムを考える必要がある、ということだろう。



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