原価・経費管理 その1

昨日から、アップして2ヶ月の会社HPの見直しに着手した。
コメントにもあったし、複数の友人・知人からも、「気持ちは十分伝わるが、農業系の会社だと思われるよ!」との指摘もあり。また、業務内容について説明が不足している部分もあり、見直すことにした。
昨日、現在のHP作成に『無償の愛』で協力してくれた友人が来社、大枠をまとめた。
クールなデザイン、を意識しつつも、これまでのティストを守ったスタイルになると思う。
来週内にはアップできる。
乞う、ご期待!


ホテルには様々な専門職種のある、ある意味で共同企業体の様な組織。
もちろん、総務・経理といった一般事務部門もある。
ただし、経理事務には、ホテル固有の業務もある。
予算利益を達成するためには、売上アップと、冗費を排除することだ。
売上アップについては、ブログに馴染まないから除外、原価・経費を維持するための工夫の実際をのぞき見程度で・・・
今回は、そのとっかかりとして、全体の原価・経費構造について、まず簡単に書いてみることにした。


ホテル会計が、米国で制定された『ユニフォームシステム』を標準的様式として普及していることは、以前に書いた。
今回も、これを前提として書くことにする。
ホテル運営PLの原価・経費は非常に細かく区分されており、簡単に説明することは難しい。
そのため、金額の大きい主要項目のみとし、かつ、固定/変動費として乱暴に分けると、以下の通り。
また、ホテル経営にかかる諸費は除外している。

固定・準固定費
 人件費
 外注人件費
 営業器具・備品費
 洗濯費
 ユニフォーム費
 事務用消耗品費
 広報宣伝費
 販売促進費
 一般管理費
 教育訓練費
 水道光熱費
 修繕維持費
 機器類リース料

変動費用
 食材原価
 飲料原価
 宴会諸原価
 その他売上諸原価
 宴会における配膳費用等の手配人件費
 顧客用消耗品費および関連諸費
 旅行代理店手数料
 クレジットカード手数料


業界外の人には分かり難い科目もあろうが、おおよその内容について推測は可能だと思う。
コストコトロールの基本は、冗費を排除することは当然として、固定・準固定費を下げる、B/Eを下げることであろう。
つまり、売上の変動により変化する利益を確保するため、固定費・準固定費の変動費化を含め、固定的な費用を極力下げることだ。
大型ホテルにおける原価・経費管理は、下記の様に、個別に担当者をおいて適正値になる様に管理している。

マンパワーコントロール
 人件費、外注人件費を管理
 組織要員計画業務を含む
FBC(=Food & Beverage Cost Control=飲食材原価管理) 
 食材原価、飲料原価を管理
 メニュー計画への助言業務も含む
コストコトロール
 上記以外の原価経費項目を管理

ホテル規模により専門職は設置していなくとも、その機能・業務は規模に関係なく必要。


次回から、個別に概略を説明することにしよう。



http://www.timeandtide.co.jp/