ホテルの会計って? その2

今はお昼休み
外は雨、しかも一番濡れるこぬか雨・・・
事務所がビルの2階だから、外の様子がよくわかる。


普通の会社(でもないか・・・)からホテル会社への転職、昨日書いたよね。

転職時の、思い出したくもない話をひとつ。
ホテル会社への転職が決まり、ホテル会計の本を読んでおこう、真面目に事前勉強をしよう、と考え、大型の本屋へ行った。
そこは紀伊国屋大阪梅田店、阪急三番街にある、当時としては超大型店、『無い本は無い』、といわれていた。
東京に住んでいたのになぜ大阪へ? これは秘密・・・
経済・会計とかの専門書のコーナーへ行って探した。
ここは昔から良く覗いていたコーナーだから、すぐわかるだろう。
えーと、ホテル会計の本は?? とウロウロしたが無い!
本屋はお庭だと思っている自分としては、店員に聞くことは恥ずかしい。
更に15分程度探したが無い!
仕方なく「ホテル関係の本、どこにありますか?」、と、女性店員に聞いてみた。
「あ、ホテル関係は、趣味・料理コーナーです。」
何と言われたのか、瞬間には理解できなかった。
専門書が趣味、しかも料理本のコーナーだって???
半信半疑で、そこへ行ってみたら、恥ずかしそうな本が数冊あるだけ。
会計本は、ユニフォームシステム会計の訳本が1冊のみ。
俺って、そんな業界へ転職するの!?
その時、後悔したねぇ・・・
退職願を出していなければ、転職は取り止め、と思ったけれど、もう遅い。


改めて、観光・ホテル関係の学科、学校を調べてみたら・・・・
そーか、そーだったのか・・・
妙に納得した。
「よーし、俺、勉強して専門書を書こう。」と思ったけれど、未だこれは実現していない。


ホテルの現場では、「考えるより皿を持って走れ。頭でっかちではなく、お客様の顔を見ていろ!」といった教育が主流だった。
が、そのなかでも光る人が居たので、疑問を感じたら即質問、により何とかキャッチアップできた。


ホテル全般のお勉強に関しては・・・
国内新規ホテルでホテルPMS開発・導入をしたが、その経験をもって、チェーンホテル用のホテルPMS開発を担当した。
無謀(?)にも、開発したPMSを香港の新規開業ホテルへ第一号として導入。
(香港でのホテルPMS導入の話はまた今度。)
都合2年間程度、香港への出張が続いたので、香港の本屋で出張の度に2、3冊入手、主としてアメリカの大学用専門書を買ってきて独学した。
さすがに、アメリカではホテル事業が学問としても成立していた。
後で数えてみたら30冊程度買っていた・・・

ホテルの客室で、また帰国の飛行機のなかで、鼻をふくらませて、買った専門書を辞書片手に読んだあの頃が懐かしい・・・・

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